●第7戦 9月9日(日)ツインリンクもてぎ(栃木県)
Epson NSXは1周目の接触で最後尾に後退するも4位入賞!
BANDAI OO DUNLOP SC430は9位でフィニッシュ

予選を走る35号車

 第6戦鈴鹿1000kmから3週間のインターバルで迎えた2007年スーパーGTシリーズ第7戦ツインリンクもてぎ。全9戦中の残り3戦となり、タイトル争いはさらに激しさを増している。今回は1000kmで争われた前戦とは一転、300kmというスプリントとも言える距離。1周4.801kmのツインリンクもてぎを舞台に、63周に渡る熱戦が展開される。ここはストップ&ゴーが続くテクニカルサーキットであり、過去6戦はNSX勢が優勝を飾っている。
 予選2回目は、今回に限って従来のスーパーラップではなく、ノックダウン予選となった。これはF1のノックアウト方式と同様に、予選時間を3分割して、セッション1とセッション2で、それぞれ指定順位以上になると、次のセッションに進めるという方式。これはスーパーラップのように、出走順により天候の急変などで路面コンディションに差が出る心配はない。だが、今回のノックダウン予選では1セットのタイヤしか使えないため、セッション3でマークしたポールタイムが必ずしも最速ラップではなく、また、セッション3に進出するためにタイヤを使っているので、コースレコードを更新するようなタイムを出しにくいという面もある。
 ダンロップタイヤ装着車は、GT500クラスはEpson NSXとBANDAI OO(ダブルオー) DUNLOP SC430の2台、GT300クラスは宝山DUNLOP Zの46号車と47号車、クスコ DUNLOP スバルインプレッサ、LEYJUN DUNLOP MT900の4台。今回、タイヤは2クラスともに、ドライ用はハードとソフトを用意した。金曜日のテスト走行の結果と、予選と決勝の路面コンディションを予想して、GT500はハード、GT300はソフトを選択した。

予選3位からスタートする32号車

【GT500】
 金曜日の練習走行は、午前が台風9号影響でキャンセル、午後の時間を延長して1セッションが行われた。Epson NSXのロイック・デュバル選手は、4番手をマーク、BANDAI OO DUNLOP SC430は、服部尚貴選手が16番手で走行を終えた。
 快晴となった土曜日の予選1回目。今回はノックダウン予選となるために順位は関係なく、予選通過基準タイムさえクリアすればいい。各マシンは、ノックダウン予選に向けてのマシンセッティングを中心に進めることになった。Epson NSXをドライブするロイック・デュバル選手は3番手、BANDAI OO DUNLOP SC430は、服部尚貴選手が11番手のタイムをマークして、午後に行われるノックダウン予選に備えた。
 ノックダウン方式による予選2回目、セッション1はクラスごとに全車が15分間のタイムアタック、ここでトップ12台(GT500)がセッション2に進出する。ダンロップ勢の2台は、ともにセッション2に進出。セッション2はクラスごとに10分間ずつ行われて、8台(GT500)が、最後のセッション3に進出する。BANDAI OO DUNLOP SC430はセッション2までとなり、予選10位が確定。Epson NSXは、速さを発揮してセッション3に進出し、激しいタイムアタック争いの結果、予選3番手のグリッドを獲得した。

激しい追い上げをする32号車

 朝から好天に恵まれた決勝当日、気温は30度を超え、路面温度は決勝レース前には43度まで上昇。トップに33点差でドライバー&チームランキングで7位につけるEpson NSXにとっては、ウエイトハンデが5kgと軽いこともあり、優勝してシリーズチャンピオンに加速させようと集中してレースに臨んでいたが、厳しい試練が待っていた。
 300km、63周で争われる決勝レースは、14時にローリングスタートが切られた。予選3位のファビオ・カルボーン選手のドライブするEpson NSXは、後方から迫るマシンと並びながら3番手で1コーナーを立ち上がったが、不運にもスピン&コースアウト、コースへは復帰できたが、クラス最後尾まで順位を落としてしまった。その後は、激しい追い上げを見せ、10周目には11番手、12周目には10番手まで挽回して、23周目にピットインしてロイック・デュバル選手にトライバーチェンジ。59周目には4位まで浮上してそのままチェッカー。トップを狙える勢いがあっただけに、最初のアクシデントが惜しまれたが、着実にリカバーして、ポイントをゲット。

序盤からデットヒートを展開する35号車。43周目には6位に浮上

 一方、予選10位からスタートしたピーター・ダンブレック選手のドライブするBANDAI OO DUNLOP SC430はハイペースで周回を重ねて、14周目には7位までポジションアップして、24周目にピットイン。服部尚貴選手にチェンジして、43周目には6位まで浮上したが、その後はペースが落ちてしまい、惜しくも9位でチェッカー、2点を加算した。
 第8戦は10月13~14日、アップダウンがあり、高速&中低速セクションが組み合わされたテクニカルなオートポリスを舞台にした300kmレース。路面は荒く、タイヤに負担の掛かるコースでもある。着実に速さを増しているダンロップ勢だけに、上位入賞に期待したい。





Global Race Category
Domestic Race Category
Motercycle
ニュルブルクリンク2014