【GT300】
JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430
予選16位から追い上げ、8位でフィニッシュ!
予選16位のJIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430
今季からダンロップユーザーとなった「JIMGAINER」(ジェイアイエムゲイナー)は、FIA GT仕様の「JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430」でエントリー。ベテラン田中哲也選手と若手の平中克幸選手は、昨年はJAF GT仕様のフェラーリF430で、第8戦オートポリスで優勝、2度の表彰台を獲得してランキング3位をマークした。今季は、第1戦鈴鹿では予選2位から決勝はアクシデントでリタイア。第2戦岡山は決勝7位、第3戦富士は決勝6位、第4戦マレーシア(セパンサーキット)では、ポールを獲得し、決勝では4位と健闘。第5戦SUGOでは5位となった。今季は、ニュータイヤ&ニューマシンで臨んだJIMGAINERは、今季のベストリザルトは4位だが、着実に進化している。
逆転を目指して臨んだ第6戦鈴鹿、JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430は、公式練習は5番手、予選1回目では4番手につけた。続くノックダウン予選では、セッション2に進出は果たしたが、タイムが伸びずにセッション2で最下位の16番手に終わった。
困難な状況でも最後まで最高のパフォーマンスを発揮した田中哲也選手(左)
決勝当日、朝のフリー走行では、田中哲也選手が9番手のタイムをマークし、決勝への順調な手応えを見せた。スタートドライバーは田中哲也選手。JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430は1周目こそ17番手となったが、2周目は16番手、4周目は14番手、10周目には10番手とポジションアップ。タイヤが良好なパフォーマンスを発揮して、グングンとポジションアップしていった。その後もコース上では順調な走りをキープして、ピットインではFIA GT仕様の燃費の悪さから給油タイムが長く、少し後退という展開を見せていた。
87周目、最後となる3回目のルーティンのピットインを終えてコースに復帰すると、表彰台に手が届きそうな勢いを発揮していたが、残念ながらマシントラブルのためにペースダウン。最後まで攻めの走りを続けながら7位でチェッカーを受けた。
最後はペースダウンしたJIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430
「今回は、走り出してみるとレース中の性能がバツグンによくて、今季初の表彰台を狙える手応えを感じていました。最後はエキゾースト関係のトラブルが発生したようで、ペースを上げられませんでした。とにかくコンスタントに走れたレースだったので、この勢いを次の富士でもキープして、なんとしても表彰台を獲得できるように頑張りたいです」と語る田中哲也選手。
「ここ数戦は、予選はよくてもレースではペースが落ちるパターンでしたが、今回はタイムがよくて、今後の方向性が見えたレースとなりました。次戦は期待に応えられるような戦いをしたいですね」と語る平中克幸選手。
今回は8位入賞となったJIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430だが、レースでは、今季ベストの手応えを感じたという飛躍の一戦となった。第7戦富士(9月11~12日)では、どんなパフォーマンスを見せてくれるのか。毎戦、着実に進化を遂げているだけに、今季初の表彰台を期待したい。