●第6戦 8月19日(日)鈴鹿サーキット(三重県)
Epson NSXは3位走行中に他車と接触して連続表彰台を逃す
BANDAI OO DUNLOP SC430は1周目にトラブルでストップ

ロイック・デュバル選手

 8月18~19日、真夏の鈴鹿サーキットを舞台に、2007年スーパーGTシリーズ第6戦が開催された。鈴鹿1000kmは、今年で36回目を迎える伝統あるレースだが、昨年からスーパーGTシリーズの一戦として新たに組み込まれた。通常は300kmから500kmで争われるスーパーGTだけに、1000km、約6時間に渡るレースは、いつも以上に見ごたえのある一戦となる。鈴鹿サーキットは、1周5.807km、低速から高速まで多様なコーナーが続くテクニカルコースであり、今回は猛暑のレースが予想されるだけに、タイヤにとっても過酷な戦いとなる。
 ダンロップタイヤ装着車は、GT500クラスはEpson NSXとBANDAI OO(ダブルオー) DUNLOP SC430の2台、GT300クラスは宝山DUNLOP Zの46号車と47号車、クスコ DUNLOP スバルインプレッサ、LEYJUN DUNLOP MT900の4台。今回、タイヤは2クラスともに、ドライ用はハードとミディアムを用意。GT500はハードを選択、GT300は車種によってハードとミディアムに選択が分かれた。

フリー走行からタイムアップする35号車

【GT500】
 レースウィークのスタートする金曜日は、いつもの午前と午後の各1セッションに加えて、17時45分からナイトセッションが行われた。これは、今回の1000kmレースは、日没後も走行が続き、夕闇のチェッカーとなることによる。この日、Epson NSXのロイック・デュバル選手は、2回目のセッションでトップタイムをマークし、トータルでも2番手と好調な滑り出しを見せた。BANDAI OO DUNLOP SC430は、トータルで16番手。
 快晴で猛暑となった土曜日の予選1回目で、Epson NSXをドライブするロイック・デュバル選手がトップタイムを叩き出して、予選1回目のトップ10台で争われるスーパーラップへの進出を決めた。だが、スーパーラップでは、ロイック・デュバル選手がコースインした時に、タイムアタック中のマシンがクラッシュしたためにスーパーラップは中断。ロイック・デュバル選手は、そのままピットに戻り、改めてタイムアタックをすることになった。ミスなく果敢にアタックしたロイック・デュバル選手だったが、僅か0.117秒及ばず予選2位となった。前回、ニューマシンを投入したBANDAI OO DUNLOP SC430は、スーパーラップ進出は果たせなかったが、予選12位のグリッドを獲得してレースに臨む。

スタート直後2位を走行する32号車

 決勝当日は、朝から好天に恵まれ、気温は30度を超えて路面温度も上昇していたが、夕方には雨が降るという天気予報も出されていた。1000km、173周で争われる決勝レースは、13時05分過ぎにローリングスタートが切られた。ロイック・デュバル選手のドライブするEpson NSXは、順調に予選順位の2位をキープして1コーナーに進入、開幕戦で3位を獲得しているサーキットだけに期待は高まる。一方、ピーター・ダンブレック選手のドライブするBANDAI OO DUNLOP SC430は、オープニングラップのダンロップコーナーで他車との接触によってコースアウト、その影響で駆動系のトラブルが発生し、そこから再スタートすることができず、そのままリタイアという予想外の展開。第4戦、第5戦と体調不良で欠場していたピーター・ダンブレック選手にとって、厳しい復帰戦となった。

ナイトセッションの32号車

 Epson NSXは、6周目に3位までポジションを落としたが、それをキープして順調な周回を続けていた。だが13周目、Epson NSXは、周回遅れとなるGT300のマシンと接触。これでEpson NSXにはドライビングスルーペナルティが課せられることになり、17周目にピットロードへ入り、13番手まで後退。51周目には、再び3番手まで浮上したEpson NSXだったが、レース終盤となる134周目のヘアピンでアクシデントが発生。急に降り出した雨で、路面がヘビーウエット状態となったこともあり、Epson NSXは他車との接触で右フロントサスペンションに大きなダメージを受け、ピットへは戻れたものの、再びコースへ戻ることはなかった。規定周回数をクリアしていたため、リザルトは13位完走。
 第7戦は9月8~9日、ストップ&ゴーのテクニカルなツインリンクもてぎを舞台にした300kmレース。速さを見せているダンロップ勢だけに、さらなる巻き返しに期待したい。





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