●第5戦 7月29日(日)スポーツランドSUGO(宮城県)
Epson NSXは好調な走りで開幕戦に次ぐ2回目の3位表彰台!
新車投入のBANDAI OO DUNLOP SC430は9位入賞を果たす

新車ニューカラーリングの35号車

 7月28~29日、スポーツランドSUGOを舞台に、2007年スーパーGTシリーズ第5戦が開催。コースの高低差は約73m、アップダウンが続くテクニカルサーキットで、最終コーナーから続くメインストレートの上り10%勾配から1コーナーへの進入では勝負どころ。毎回、スリリングなバトルが展開され、迫力あるレースが楽しめるコースだ。
 ダンロップタイヤ装着車は、GT500クラスはEpson NSXとBANDAI OO(ダブルオー) DUNLOP SC430の2台、GT300クラスは宝山DUNLOP Zの46号車と47号車、クスコ DUNLOP スバルインプレッサ、それに第4戦を欠場したLEYJUN DUNLOP MT900が加わり、2クラス計6台が参戦した。
 今回、タイヤは2クラスともに、ドライ用はミディアムとハード、ウエット用は浅溝と深溝の2種類をそれぞれ用意。金曜日の練習走行の結果と、決勝のコンディションを予想して、2クラスともにミディアムのコンパウンドをチョイスして、予選に臨んだ。

スーパーラップ果敢な走りをする32号車

【GT500】
 金曜日の午前と午後に1セッションずつ行われた練習走行はともにドライ。アクシデントで走行が中断されることもあったが、NSX勢がバツグンの速さを見せた。Epson NSXは4番手のタイムをマーク。今回から07年型の新車を投入、カラーリングを一新したBANDAI OO DUNLOP SC430は、シェイクダウンを終えたばかりで、まだセッティングを探っている段階ということもあり、15番手で走行を終えた。
 土曜日は終盤に小雨も予想されていたが、終始ドライ路面をキープ。予選1回目は、Epson NSXのロイック・デュバル選手が3番手のタイムを叩き出して、上位10台で争われるスーパーラップへ進出。スーパーラップでも果敢な走りを披露したEpson NSXは、順位をキープして予選3位のグリットを獲得。服部尚貴選手がアタックしたBANDAI OO DUNLOP SC430は、まだマシンセッティングが決まっておらず、予選16位で翌日の決勝レースを迎えることとなった。

決勝は一転してウェット路面スタート

 決勝当日は、朝から雲が多く、前日までとは一転して涼しいコンディションとなった。朝のフリー走行では、Epson NSXは4位、BANDAI OO DUNLOP SC430は15位と、トラブルもなく順調にセッションを終えた。
 決勝レース前のウォーミングアップ走行を終えて、各マシンがグリッドに向かう頃になって、突如大粒の雨が降り始めた。コースは完全なウエットとなったが、スタート時刻の14時が近づくにつれて、雨は再び弱くなった。各チームは天候の変化を読みながら、グリッド上でウエット用タイヤに交換して、81周で争われるレースのスタートを待った。
 レースは、セーフティーカースタートとなり、コース状況を見ながらローリングラップが重ねられることになった。6周を終えた時点でセーフティカーが外れてレースはスタート。路面がウエットだった序盤は3番手で順調にラップを重ねたロイック・デュバル/Epson NSXだが、26周目、後方から追い上げるマシンに抜かれて4番手に後退、その後も果敢にアタックを続けて、41周目にファビオ・カルボーン選手に交代して4番手で走行を続けた。トップのマシンにドライビングスールが出されて63周目にピットインしたことで、Epson NSXは3番手に浮上し、そのままチェッカーを受けた。
「ボクはセカンドスティントだったので、路面はドライで楽だった。簡単に走れた。久しぶりにポディウムを狙うことが出来てうれしい」とファビオ・カルボーン選手。
「予選から安定して走れて表彰台に立てたのは最高。天気の変化に惑わされずにマイペースで走行したのが、いい結果に繋がりました」とレースを振り返る中嶋 悟監督。

服部選手

 BANDAI OO DUNLOP SC430は、手堅い走りで9位入賞を果たした。
「シェイクダウンは済ませたのですが、セッティングを探るのに時間が掛かりました。今回はポイント獲得を目指して確実な走行を心掛けました。ニューマシンは、ポテンシャルの高さを感じるので、今後、いいところを狙っていきます」と語る服部尚貴選手。
 第6戦は8月18~19日、鈴鹿サーキットを舞台にした1000kmレース。上昇気流に乗るダンロップ勢だけに、さらに白熱した好バトルを展開してくれそうだ。





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ニュルブルクリンク2014