【GT300】
好バトルを展開した宝山 DUNLOP Z 47号車は2位フィニッシュ
クスコ DUNLOP スバルインプレッサは、トップに立つもリタイア
スーパーラップ進出を決めた46号車
ドライコンディションとなった金曜日の練習走行では、宝山DUNLOP Zの46号車が4位、47号車は14位、クスコ DUNLOP スバルインプレッサは18位、LEYJUN DUNLOP MT900は25位というタイムで、予選と決勝に備えた走行となった。
土曜日の予選1回目は、佐々木孝太選手がドライブする宝山DUNLOP Zの46号車が3番手のタイムでスーパーラップ進出を決めた。スーパーラップでは、4位に順位を落としてしまったが、トップを狙える好ポジションに駒を進めた。宝山DUNLOP Zの47号車は、クリアラップが取れずに予選12位、クスコ DUNLOP スバルインプレッサは、予選15位。
スポーツランドSUGOは、コースの都合で決勝出走台数が38台に制限されているので、LEYJUN DUNLOP MT900は、予選落ちとなってしまった。
ウェット路面でトップを走る77号車
決勝レースは、予選4位の佐々木孝太選手がドライブするDUNLOP Zが、6周のセーフティカーラン後に切られたスタートで2番手に浮上、トップのマシンをテール・トゥ・ノーズで追走した。その後、佐々木孝太選手は周回遅れのマシンをパスした後に、そのマシンに追突される形となり、右リヤフェンダーを壊して、パーツがぶら下がった状態となる。オレンジボール旗が出されることになり補修のためにピットイン、クラス13番手まで後退となった。
その後は、予選15番手からAWDを武器に着々と順位をアップした山野哲也選手が駆るクスコ DUNLOP スバルインプレッサが2位に浮上。39周目の1コーナーでは、ついにトップに立った。そして青木孝行選手に交代して、各マシンがピットインを終えた44周目に再びトップとなった。だが47周目にピットイン、ハブトラブルのために惜しくもリタイア。
着々と順位をあげた47号車
そしてトップに浮上したのは、宝山DUNLOP Zの47号車だった。密山祥吾選手から後半を引き継いだ脇阪薫一選手が、着実に2位をキープしていたのだ。その後は、後方から追い上げるマシンとテール・トゥ・ノーズの展開が続いた。ハードにプッシュする後続車と好バトルを展開。だが、後続車の勢いがあり、ラスト3周の最終コーナーで、ついに脇阪薫一選手の駆る宝山DUNLOP Zの47号車は2位に後退し、そのままチェッカー。
表彰台の密山選手と脇阪選手
「マレーシアから投入したタイヤがとても良好で、マシンのモディファイも進み、グングンとよくなっている。予選はバットラックでクリアがとれなくて、タイヤのポテンシャル以下の走りしかできなかった。雨は、戦略とドライバーのテクニックが生かせるので、それがボクらにとってポジティブに作用して、いい結果に繋がりました。ボクが負けてしまったので悔しいけど、いいレースができたと思います。これが終わりじゃなく、あと4戦あるので、それに向けての糧となる2位です」と宝山DUNLOP Z 47号車の脇阪薫一選手。
「ダンロップは雨にも強いので、2番手の時点で十分勝負になると思っていました。その後もペースはよかったので残念。今後もトップ集団で勝負をしたいですね」と、激しい追い上げで6位に入賞した宝山DUNLOP Z 46号車の佐々木孝太選手は決意を語った。
決勝朝のフリー走行のアクシデントでレース不出走となったマシンの替わりにレースを戦ったLEYJUN DUNLOP MT900だったが、駆動系トラブルのため34周でリタイア。
今回、リザルトには残らなかったが、クスコ DUNLOP スバルインプレッサがトップを走り、また宝山DUNLOP Zの46号車もトップをねらえるパフォーマンスを発揮した。シーズンが進むにつれて、光る速さを見せているダンロップ勢。次戦(8月18~19日)の鈴鹿1000kmは、真夏のサバイバルレースとなるだけに、目の離せない一戦となるだろう。