第2戦 4月8日(日) 岡山国際サーキット
2007年のスーパーGTシリーズ、第2戦は岡山県の岡山国際サーキットにて開催された。国内屈指のテクニカルなコースで、GT500クラスの前評判は開幕戦と同様に“NSX有利”。合同テストでも好タイムをマークしており、その牙城を他車がいかに崩せるかがポイントとなるだろう。
フォーメーションラップ中のEpson NSX
ダンロップ勢はGT500クラスが前回3位に輝いたEpson NSX、そしてBANDAI DUNLOP SC430の2台。GT300クラスは宝山 DUNLOP Zが2台、クスコ DUNLOPスバルインプレッサ、LEYJUN DUNLOP MT900という顔ぶれだ。
予選日(7日)の夜は雨になることが予想されたが、GT500クラスの2台はいずれも硬めのタイヤコンパウンドを選択。決勝がドライになることを見越しての戦略であることはいうまでもない。一方、GT300クラスのマシンは全チームともに柔らかめのタイヤコンパウンドをチョイスした。
BANDAI DUNLOP SC430
開幕戦で3位入賞と、好スタートを切ったEpson NSX。予選1回目にロイック・デュバル選手のアタックで6位につけ、スーパーラップ進出を果たす。そのスーパーラップでは4位を獲得、ポジションアップに成功した。一方、BANDAI DUNLOP SC430は予選15位。決勝での巻き返しが期待される。
Epson NSX
翌日は午前中こそ雲が残ったものの、路面は完全なドライ。82周で争われる決勝レース、L・デュバル選手の駆るEpson NSXはスタート直後の混乱を巧みにかわしポジションをキープする。服部尚貴選手のBANDAI DUNLOP SC430もじわりじわりと順位を上げ、15周目には11番手まで浮上した。
そして31周目に早めのピットイン。10位でピーター・ダンブレック選手にバトンを渡す。タイヤ交換をリヤのみとすることで作業時間を短縮し、14位でコースに復帰。そして35周目にはEpson NSXもピットインし、ファビオ・カルボーン選手へとチェンジした。
その後Epson NSXはMOTUL AUTECH Z、RAYBRIG NSXと激しい3位争いを繰り広げる。10周以上に渡りテール・トゥ・ノーズのバトルを展開し、最終的には4位でフィニッシュ。BANDAI DUNLOP SC430もコンスタントなタイムで周回を重ね、予選から6番手アップの9位という健闘をみせた。
表彰台こそ逃したダンロップ勢だが、Epson NSXは25・のハンディキャップウエイトを積んだ状態。またBANDAI DUNLOP SC430は、次戦をウエイトハンディなしで戦える、ある意味“想定内”のポジションだ。
次なる戦いは5月3日、富士スピードウェイにて行なわれる。ダンロップ勢2台のさらなる飛躍、そして今季初優勝を期待したい。