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「GAINER DIXCEL SLS」11号車が トラブルに見舞われるも3位表彰台を獲得
GT300クラスは24台の車両が参戦し、GT500クラス以上に激しいバトルが予想された。この岡山での開幕戦を2連勝している11号車は昨年同様、平中とビルドハイムのコンビ。また10号車は田中哲也がチーム監督に就任し、植田のパートナーに山内を迎えての参戦となった。

2台のGAINERのメルセデスSLS

予選Q1では11号車のビルドハイムが10位につけ、トップ13台が進出できるQ2へ駒を進めたが、10号車の山内は15位にとどまり、残念ながらQ2進出はならず。Q2では11号車をドライブした平中が6位につけ、これでグリッドが確定となった。

11号車はアクシデントもあったが3位

6日朝のフリー走行はみぞれや雨模様となったが、10号車がトップタイムをマーク。11号車が5番手につけウエット路面での走行が安定して速いことが確認できた。しかし雨も午前中には止み、決勝はドライ路面でのスタートとなった。
気温8℃と寒いコンディションのなか、決勝レースは3周のフォーメーションラップ後にスタート。11号車はビルドハイム、10号車は山内がスタートを担当した。スタート直後の混乱を巧みに回避した11号車のビルドハイムは2周目には3位へ順位を上げ前の2台を追ったが、徐々に引き離される展開。15周を過ぎて雨がポツポツと落ちて来るとトップ2台に接近し、20周目のヘアピンで2位へ上がるとその勢いでダブルヘアピンでトップを奪った。しかし雨はそこで上がってしまった。天候がめまぐるしく変わる難しい状況のなかビルドハイムはトップを守っていたが、ペースが落ちた35周目の1コーナーでトップを譲ることとなった。ビルドハイムは左フロントタイヤがスローパンクチャーを起こしたためピットインしてタイヤを交換。そして平中に交代した。

平中とビルドハイムが3位表彰台を獲得した

平中は13位でコースに戻ると各車のピット作業が落ち着いた45周目には3位まで順位を上げたが、その差は容易には縮まらずこの順位を守ってゴール。開幕戦3連覇こそならなかったが、3位表彰台を獲得した。「3年連続優勝は逃しましたが、あんなアクシデントがあっても3位表彰台を獲得できました。悔しいですがこれもレース」と平中は悔しそうな表情を見せながらもホッとした様子だった。

10位で入賞を果たした10号車

また10号車は山内がスタートを担当した。序盤の混乱で他車両との接触もあり左側のミラーが見えない状態だった山内は、後続との距離の感覚をつかめない苦しい展開に。それでも入賞圏内の10位まで順位を上げて追い上げが期待されていた。ところがミラーが見えない状態で後方から接近したGT500と接触。この行為で山内にはピットロードのドライブスルーペナルティが課せられることとなった。山内はその判定に従い13周目にペナルティを消化すると順位は20位まで大きく落ちることになった。
それでも粘り強く走り続け車両を次々にパスしていった結果、山内は他車両のピットインのタイミングもあったが4位まで順位を上げて45周でピットインして植田に交代。11位でコースへ復帰した植田は52周目には入賞圏の10位まで順位を上げ、それを守ってゴール。貴重な1ポイントを獲得した。
「今回の収穫はウエットコンディションでちょっと濡れた路面でダンロップのスリックタイヤの性能が良かったこと。11号車は優勝を狙っていただけに残念な結果でした。もっと頑張らないといけないということでしょうね」と田中哲也監督は厳しい表情でレースを振り返った。





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ニュルブルクリンク2014