【GT300】
JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430
予選2位と速さを見せたが、アクシデントでリタイア!

ノックダウン予選では、最後のセッション3まで残り、予選2位を獲得したJIMGAINER

今年から、新たなダンロップユーザーとしてGT300を戦う「JIMGAINER」(ジムゲイナー)。チームとしては、05~06年以来のダンロップタイヤの装着となる。
昨年は、独自に製作したJAF GT仕様のフェラーリF430で参戦し、田中哲也選手と平中克幸選手が組んだ11号車は、第8戦オートポリスで優勝して、2度の表彰台など着実にポイントを加算して、最終戦までタイトルを争い、ランキング3位となった。
今季は、FIA GT仕様のフェラーリである「JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430」を投入。レギュレーションの変更で、昨年までのJAF GT仕様よりは、FIA GT仕様の方が戦闘力は高くなるという判断でのマシン変更。だが、FIA GT仕様の方が燃費は悪くなり、さらに給油装置の流量制限が厳しくなったこともあって、よりハードな戦いが予想された。

スターティンググリッドでスタートに備える平中克幸選手(左)と山本俊茂監督(右)

JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430は、土曜日の午前に行われた公式練習では10位のタイムで、順調にセッティングを進めた。午後に行われたノックダウン予選では、バツグンの速さを発揮したJIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430。セッション1は平中克幸選手のアタックで2位、セッション2は田中哲也選手が5位につけて、セッション3では平中克幸選手が再びアタックして、見事に予選2位をマークした。
決勝レースは、田中哲也選手が好スタートを決めて、ルーティンのピットインをした21周目まで2番手をキープ。タイヤ無交換などピット作業を短縮するチームもあり、平中克幸選手に交代してコースに復帰した時点ではクラス12番手となったが、そこから追い上げを開始した。だが、9番手で激しいバトルを展開中に、130Rで縁石をまたいでしまい、フロントにダメージを受けてラジエターを破損、ピットに戻って27周でリタイアとなった。

レースでは、ピット作業で順位を落とすなど、FIA GT仕様ゆえの厳しい面もあった

「マシンは速い分、燃費も厳しいですが、今シーズン1回は勝ちたいですね。岡山は予選ではポール、決勝はタイヤ交換をしてでも表彰台に上がりたいです」と山本俊茂監督。
「決勝ではトラブルもありましたが、ポテンシャルは垣間見られたので、課題は多いですが期待はできます。次は決勝を完走して優勝をしたいです。燃費も厳しくハンデもあるので、さらにポテンシャルアップして、ピットでのタイムロスを減らし、コース上での速さや燃費をよくする走りなど、昨年とは違う流れを造らないと厳しいでしょう」と田中哲也選手。
「タイヤもクルマも替わり、新なスタートを切ったシーズンです。予選ではいい結果を残せました。哲也さんが2番手キープでピットに戻ってきましたが、FIA GT仕様のために給油時間が長く、タイヤ無交換のチームもあり、ピットから出たら12番手で、そこから追い上げるレースとなりました。次の岡山では、いい結果を残したいです」と語る平中克幸選手。
マシンとレギュレーションの変更で、昨年以上にハードな戦いとなるJIMGAINERだが、ダンロップタイヤとの新コンビネーションで、さらなる飛躍を見せてくれるだろう。





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ニュルブルクリンク2014