第1戦 3月18日(日) 鈴鹿サーキット
Epson NSXが予選2位から3位表彰台を獲得!
宝山 DUNLOP Zはクラス13位でフィニッシュ
疾走するEpson NSX
3月18~19日、2007年スーパーGTシリーズ第1戦が開催された。舞台となる鈴鹿サーキットは、低速&高速コーナー、長いストレートがバランスよく組み合わされたテクニカルコースで、F1ドライバーからも評価が高い。
ダンロップタイヤを装着するのは、GT500クラスがEpson NSXとBANDAI DUNLOP SC430の2台。GT300クラスは、2台の宝山 DUNLOP Z、クスコ DUNLOP スバルインプレッサ、LEYJUN DUNLOP MT900というラインナップ。
例年、シーズンオフのテストは、マレーシアのセパンサーキットで行われているが、今回は序盤戦のサーキットとコンディションに合わせるために、国内のサーキットで集中して行った。ダンロップ勢は、このテストで好感触を得て開幕戦を迎えた。今回、予想されるコンディションに合わせ、ミディアムとミディアムソフトという2種類のコンパウンドを持ち込んだ。
【GT500】
昨年、ロイック.デュバル選手とルーキーの武藤英紀選手のコンビで戦い、最終戦で見事な優勝を飾ったEpson NSX。今季、L.デュバル選手のパートナーは、GT初挑戦となるファビオ・カルボーン選手に代わったが、2人はユーロF3時代にはチームメイトだった親しい間柄。
合同テストから好調だったEpson NSXは、土曜日の予選1回目でL.デュバル選手が4位につけた。続くスーパーラップでは、L.デュバル選手の完璧なアタックで暫定ポールポジションをマーク。結局、ポールは最後にアタックしたARTA NSXに譲ったが、昨年の最終戦で見せた速さは、今年、より確かなものとなっていた。 「スーパーラップは自信を持ってアタックできた。決勝でも、このポジションをキープしてさらに頑張りたい」と語るL.デュバル選手。
BANDAI DUNLOP SC430
昨年の最終戦で2位に輝いたBANDAI DUNLOP SC430は、スーパーラップ進出ならず。服部尚貴選手のアタックで予選12位につけた。
決勝当日は快晴だったが、強い風が吹き付ける辛いコンディションだった。52周の決勝レースは、L.デュバル/Epson NSXが、好スタートを決めて2番手のポジションをキープ。しかし10周目にGT300のマシンを抜く際にスピン、5番手までポジションを落としてしまった。
カルボーン選手・デュバル選手3位表彰台
15周目にEpson NSXは4位まで挽回。25周目にピットインしたEpson NSXは、その後ピット作業違反でドライブスルーペナルティを科されてしまう。だが、上位がルーティーンのピットインを終えても、ペナルティをこなしたEpson NSX は4位をキープ。レースは、そのまま終盤を迎えたが、ラスト1周で、予想外の展開を迎えた。トップのARTA NSXがマシントラブルで止まってしまい、Epson NSXがラストラップで3位に浮上し、そのままチェッカー。
「シーズンオフのテストで、ダンロップタイヤの開発がうまくいった。開幕戦からポイントがとれてうれしいです」とL.デュバル選手。「最初のレースで表彰台に立てて最高。だが、マシンはもっと高い位置に入れる実力かあると思うので期待してください」とGTデビューレースで表彰台に上がったF.カルボーン選手。
予選12位のBANDAI DUNLOP SC430は、ピーター・ダンブレック選手がスタートで10位まで順位を上げて25周目にピットイン。後半を担当した服部選手が果敢な走りでデットヒートを展開しながら、8位入賞を果たした。このリザルトで昨年のシーズンオフから開発を続けている新タイヤのパフォーマンスは確認できた。第2戦の岡山国際サーキットはテストでも好結果をマークしているだけに、ダンロップ勢のさらなる活躍が期待できるだろう。