第1戦 5月12日(土)~5月13日(日) スポーツランドSUGO
Rd.1 Report

ダンロップPORSCHE997

 世界最高峰の耐久レース、『ルマン24時間レース』。そこへの橋渡し役として昨年からスタートしたのが、この『JLMC(全日本スポーツカー耐久選手権)』だ。クラスは市販車がベースのLMGT-1/LMGT-2、そして最低製造台数の規定が設けられていないLMP-1/LMP-2。年間4戦が開催されるこのシリーズ、名門HITOTSUYAMA RACINGからエントリーする3台がダンロップタイヤを装着している。

ダンロップフェラーリ550GTS

 戦いは5月13日、宮城県のスポーツランドSUGOで幕を開けた。この日のダンロップ勢は『ダンロップZytek05S(LMP-1)』、『ダンロップフェラーリ550GTS(LMGT-1)』、の『ダンロップPORSCHE997(LMGT-2)』という顔ぶれ。12日に行なわれた予選、3台のダンロップ勢はいずれも安定した速さを見せつける。獲得したポジションはLMGT-1が2位に2秒半の差を付けての1位、LMGT-2とLMP-1はいずれも僅差での2位。決勝は1000㎞という長丁場だけに、3台が揃って優勝という展開も考えられる。

ダンロップZytek05Sがオーバーテイク

 決勝は12時8分スタート。約6時間後のゴールへ向かい10台のマシンが1コーナーへと飛び込んでいく。ココで魅せたのが『ダンロップZytek05S』。アウト側から絶妙なスタートダッシュを決め、1コーナー立ち上がりで総合トップを奪う。その後も後続を引き離しにかかり、150周の時点で2位との差は3周。そして、『ダンロップフェラーリ550GTS』はグリッド上の作業違反などで2度のピットストップを受けるも、100周を終えたときには2位に38周差という、圧倒的な独走態勢に入っていた。また『ダンロップPORSCHE997』も、虎視眈々とトップを狙いながら周回を重ねる。

ドライバー交代

 そして後半、16時30分頃から各チームに動きが現れる。総合トップの『ダンロップZytek05S』を、3周差で2位の『無限COURAGE LC70』が猛追。しかし、『ダンロップZytek05S』が最後のドライバー交代を行なった直後にドラマが起きた。1周半差まで追い上げた『無限COURAGE LC70』が、なんと1コーナーでコースアウト。このアクシデントによって、2台の争いに終止符が打たれることとなった。予想外の、そして唐突すぎる結末だ。

総合優勝

 太陽もすっかり西に傾いた18時過ぎ、ついにチェッカーフラッグが振られる。死闘を制した『ダンロップZytek05S』は総合優勝、ライバルのマシントラブルもあって序盤から独走した『ダンロップフェラーリ550GTS』はクラス優勝。『ダンロップPORSCHE997』は優勝こそ逃したものの、3位を20周以上も引き離し2位でレースを終えた。全車が表彰台、そのうち2台は優勝という幸先のいいスタートを切ったダンロップ勢。第2戦以降のさらなる活躍、そしてシリーズチャンピオン獲得が期待される!
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Motercycle
ニュルブルクリンク2014