第3戦 4月29日(日)オールジャパンジムカーナ in 幸田
全日本ジムカーナ初開催のコースで
「DIREZZA 03G」が3クラスで優勝!



4月29日、愛知県幸田町の幸田サーキットYRP桐山において、2007年全日本ジムカーナ選手権第3戦が行われた。今回の会場となった幸田サーキットは、コース全長1085m、幅員10~15mで15のコーナーを持つJAF公認コース。2004年に新設されて3年目を迎えたことし、初めて全日本ジムカーナ選手権を開催することになった。ゴールデンウィーク最初の週末となったこともあり、朝から多くのギャラリーがつめかけ、主催者発表で1000名を超える人たちが、トップドライバーの熱い走りを堪能した。

N1クラス早坂選手

決勝当日は、朝から好天に恵まれた。朝9時の段階で気温22℃、路面温度16℃というコンディション。このままの天候が続けば、2本目の走行となる午後には、かなり路面温度が上昇することが予想された。現在の全日本ジムカーナでは、N車両とSA車両の各クラスは1本目で使用したものと同じタイヤを2本目で使わなければならず、1本目で使用するタイヤのコンパウンドの選択が特に重要となってくる。ダンロップユーザーたちが使用する「DIREZZA 03G」には、ジムカーナ向きの2種類のコンパウンドがある。低温域用の「S1」と中高温域用の「M1」だ。今回のように午前中は20℃前後、午後には40℃近くまで路面温度が上がると予想される場合には、1本目で勝負に出るか、2本目でのタイムアップに期待するかによって、選択するコンパウンドが変わってくる。ダンロップユーザーたちも、1本目の出走直前まで頭を悩ませていたようだ。

今シーズン初勝利早坂選手

 N1クラスのトヨタ・ヴィッツに使用する185/60R14サイズの「DIREZZA 03G」は、今シーズンから全日本戦にも投入されたが、まだ勝利をつかんでいなかった。昨シーズンのN1クラスチャンピオンの早坂剛選手は、何とか自分の手でヴィッツ用サイズの「DIREZZA 03G」初勝利をものにしようと、1本目から勝負に出た。
「前日の公開練習で確かめたところ、今回の場合M1コンパウンドのほうが、ステアリングの操作感がよく、安心してアクセルが踏めると判断して選びました」と早坂選手。そしてその選択が見事に的中。1本目でトップに立つ。2本目でライバルたちが果敢にアタックしたものの、早坂選手のタイムを上回ることができず、自身にとっての今季初勝利とともに、185/60R14サイズの「DIREZZA 03G」に初優勝をもたらすことができた。N2クラスは、前輪駆動の新旧ホンダ・インテグラによって競われるクラスだが、ダンロップユーザーたちは前輪にM1、後輪にS1のコンパウンドをチョイス。西川純一選手が3位、黒岩誉広選手が4位、松本敏選手が5位にそれぞれ入賞。またマツダRX-7などの後輪駆動車が出場するN3クラスでは、野島孝宏選手が3位、野本栄次選手が4位、鰐部光二選手が5位に入賞した。

N4クラス茅野選手

N4クラスは、3年連続のN4チャンピオンである茅野成樹選手が好調で、今回も前日の練習日にデータを取って万全の体制で決勝に挑んだ。だが茅野選手も1本目の出走直前まで、コンパウンドの選択に迷ったという。

開幕3連勝茅野選手

「1本目で逃げ切るか、2本目で追い上げるか、有力選手の多いN4クラスですからギリギリの勝負となることが予想されて、コンパウンド選びはすごく迷いました。幸田サーキットは路面温度が高くなるとコースにラバーが乗って、ターンしづらくなるので、1本目で勝負しようということでS1を選びました」
 茅野選手の真骨頂である最短距離をミスなくトレースしていく走りに「DIREZZA 03G」のS1コンパウンドタイヤが見事にマッチして、1分9秒台のベストタイムをマーク。今季開幕戦から3連勝を獲得した。また古谷哲也選手も0.15秒差の2位に。さらに5位竹田宏太朗選手、6位梅村伸一郎選手が入賞した。


吸排気系への改造が許されているSA車両。1600cc以下の2輪駆動車で争うSA1クラスでは、服部諒一選手が2位に入賞した。服部選手は今シーズンから「DIREZZA 03G」での参戦を開始。自身にとっても最上位となる好成績を手にした。「03Gは乗りやすくて、大好きなタイヤです。M1コンパウンドで2本目にタイムアップできたのは、うれしかったです」と服部選手。

SA2クラス田原選手

そして1600cc以上の2輪駆動車が参加するSA2クラスでは、田原憲選手が1本目で勝利を決めた。前輪にS1、後輪にM1という選択がズバリと的中した。

2連勝をきめた田原選手

「2本目にはコースにラバーが乗ることが予想できたので、1本目勝負だということで、前輪にステアリング操作がしやすいS1、後輪にターンで引っかかりにくいM1という組み合わせにしました。2連勝はうれしいですね」と田原選手は笑顔を見せた。そして4輪駆動車のSA3クラスは、逆転に次ぐ逆転の戦いとなり、川脇一晃選手が惜しくも2位、津川信次選手が3位に入賞した。改造車のSCクラスでは谷津伸樹選手が7位、Dクラスでは村上仁選手が2位、上野宗孝選手が3位を獲得した。

 気温、路面温度が上がるこの先の時季には、「DIREZZA 03G」のM1コンパウンドがいよいよ本領を発揮する。ダンロップユーザーたちの熱い戦いぶりに期待したい。
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ニュルブルクリンク2014