第2戦 4月27日(日)名阪スポーツランド
川脇一晃が昨年に続き名阪スポーツランドを制圧!
ダンロップユーザーが2クラスで見事優勝!
名阪スポーツランド、Cコースの背景には山々が広がる。
4月27日、2008年全日本ジムカーナ第2戦が開催された。戦いの舞台となったのは関西地区を代表するジムカーナフィールド、奈良県山辺郡山添村に位置する名阪スポーツランドだ。コースも昨年と同様にCコースが使用され、激戦が繰り広げられた。
ここ名阪スポーツランドは関西圏の主要道路の一つである名阪自動車専用道路、小倉インターからのアクセスは非常に便利で、全日本屈指の戦いを是非観戦しようと、多くのジムカーナファン達が名阪スポーツランドへと集り観客席を埋め尽くした。
今年は昨年と比べ1ヶ月遅い4月下旬の開催となったが、レース当日の朝は気温14度とやはりまだ朝は寒く、山間に位置する事もあって午前中はまだまだ風が冷たく感じられた。しかし各チームドライバーのコンディションは良い様で、皆積極的に完熟歩行を時間内いっぱいに使い入念にコースを調べレースに備えている。
コースとして使用されるCコースは日頃、レーシングカートに使用されている。普通自動車が走行するとなれば各コーナーの殆んどがタイトコーナーとなる。コースをはみ出す事でも減点の対象になるジムカーナにとってはこの攻略こそが優勝を左右するキーポイントとなると考えられた。
第1ヒートがスタートする直前の路面温度は20度、午後から更に高くなると考える気温と路面温度を考慮してダンロップユーザー(スリックを使用するSC・Dクラスを除く)は全て「DIREZZA 03G S1コンパウンド」をチョイスしてレースに挑む。
リズムよくスムーズに各セクションをクリアする川北忠
今レース、ダンロップユーザーで最初に優勝を手にしたのはSA1クラスの川北忠(RX-8)路面温度が低いながらも第1ヒートで1分18秒569のベストタイムを叩き出したが、上昇する気温や路面温度を考えるとまだまだ気の抜けない状態だ。だが迎えた第2ヒート、川北より先に出走する選手達がなかなか自身の1本目のタイムも上回ることができない。結局、川北自身が1本目にマークしたタイムがベストタイムとなり、見事今シーズン初優勝を飾った。
嬉しい今季初優勝!
表彰式の優勝コメントでは「以前まで、ここ名阪スポーツランドではいい思い出がなかったが、今回の優勝でいい思い出を創ることができました。」と語っている。
渾身の走りを見せる川脇一晃
吸排気系の改良が可能で四輪駆動の車両で争われるSA3クラスは、ここ名阪スポーツランドが地元となる川脇一晃(ランサー)がいつも以上に気合の入った走りで1本目、1分13秒170とベストタイムを叩き出しこのクラスをリードし引っ張る形となる。また同じダンロップユーザーの津川信次(ランサー)も2番手に続き開幕戦と同様にダンロップ、ワン・ツー体制を形成。続く午後からの第2ヒートはこのクラスも他のクラス同様に2本目のタイムが伸び悩んでおり、トップの川脇は後続につづく津川、西原のタイムを考えると是非ともタイムを更新したい意思がその走りから良く解る。結局1本目のタイムを更新することが出来なかったものの、後続も川脇の1本目のタイムを誰も越える事ができず、川脇は昨年に続きここ地元名阪スポーツランドで今季初優勝を手にする事となった。
昨年に続き地元で優勝を手にする。
「今日は妻が20年ぶりに観戦しに来ていたので、何故か不思議なプレッシャーがありました。ですが逆にいいところを見せる事ができたので、本当にいい一日でした」とコメント。
N4クラス、3位入賞の梅村伸一郎
N4クラスはディフェンディングチャンピオンの茅野成樹(ランサー)がマシントラブルによりレースを欠場。しかしこのクラス強豪を取り揃えるダンロップ勢の一人、梅村伸一郎(ランサー)が昨年の第8戦鈴鹿以来の3位入賞で見事、表彰台をゲットする事となった。
N4クラス、2位入賞の古谷哲也
同じくN4クラスの古谷哲也(ランサー)は優勝こそは逃してしまうものの、今回の2位獲得でシリーズランキングトップを維持。シリーズチャンピオン獲得に向けてまた一歩進行し、今年は古谷のレース展開に注目を集めるのではなかろうか。