第1戦 3月18日(日) 名阪スポーツランドCコース
厳しい気象条件でも「DIREZZA 03G」は十分なグリップを確保
ダンロップユーザーが3クラスを制覇!



3月18日、近畿地区屈指のジムカーナ・フィールド、奈良県山添村にある名阪スポーツランドCコースで、2007年全日本ジムカーナ選手権の第1戦が開催された。ことしの全日本ジムカーナ選手権は、今回の名阪ラウンドを皮切りに、北海道から九州までの全国各地で全9戦のシリーズが組まれている。

日本列島のほぼ真ん中の位置する名阪スポーツランドが、シリーズの開幕戦となったのだが、このコースを良く知っている近畿の選手たちは、この時季の名阪がとても寒くなることを事前に予想していた。それがズバリと当たり、決勝当日の朝は周辺が白い雪で覆われるという事態となった。標高約500メートルにあるこのコースは、下界の天気予報はほとんど当てにならないほど、刻々と天候が変化する。それは「名阪ウェザー」と言われるほど、よく知られた話でもある。

8時20分に競技がスタート。この時点で気温1度、路面温度4度という状態。そしてN1、SA1の各クラス、そしてN2クラスの中盤までは雪解けの水がコース上を覆い、ハーフウエットの状態だったが、N2クラスの中盤以降では太陽が顔を出したこともあり、ドライ路面での戦いが繰り広げられることになった。
ダンロップユーザーたちは、今回の気象条件を考慮して「DIREZZA 03G」のS1コンパウンドを選択。低温域でグリップするソフトコンパウンドのタイヤを装着して、勝負に挑んだ。

N1クラスは1本目で路面が濡れていたこともあり、当然2本目での勝負となった。全日本ジムカーナに兄弟で参戦している中根康仁、卓也両選手。その兄、康仁選手が、1本目から大幅なタイムアップを果たして1分28秒台をたたきだしたものの、6位となった。N2クラスは、昨シーズンの全日本N2クラスチャンピオンの黒岩誉広選手が果敢にアタック。2本目にタイムアップを果たしたものの、5位にとどまった。N3クラスでも吉田隆司選手が5位だった。

茅野選手の爽快な走り

N4クラスでは、昨シーズンのN4クラスチャンピオンの茅野成樹選手が、1本目から抜きんでた速さを披露。クラス20台中唯一1分14秒台をマークした。そして他の選手たちがタイムアップに苦しむ中、茅野選手は渾身のアタックでタイムをさらに縮めて、文句なしのクラス優勝に輝いた。

茅野選手、N4クラス優勝

「気温が低くても、日が照っていれば路面温度は上がりますし、いつもと同じ感じで走りました。タイヤがしっかりと路面をグリップしているのを感じ取ることができて、自分のクルマのセッティングやドライビングスタイルに合った走り方ができたので、いいタイムをマークすることができたと思います。まさにオン・ザ・レール感覚で、期待どおりの走りでしたね」と茅野選手。2位は古谷哲也選手、4位に梅村伸一郎選手、5位に金本辰也選手が入賞した。

川脇選手の激走

吸排気系などの改造が許されているSA車両。その1600cc以下の2輪駆動車で争われるSA1クラスでは、工藤隆選手が5位、川北忠選手が6位に入賞した。
1600cc以上の2輪駆動車によるSA2クラスでは、昨シーズンのN3クラスチャンピオンの田原憲選手が今シーズンはSA2クラスに移行。実力を発揮して1本目にトップに立ったが、2本目で惜しくも逆転されて2位となった。

川脇選手、SA3クラス優勝

4輪駆動車のSA車両でタイムを競い合うSA3クラスは、過去にチャンピオンを獲得している実力派ドライバーたちが顔を揃えている人気のあるクラス。ランサーエボなどの4WD+ターボエンジンのクルマを豪快に走らせて、コースを駆け抜ける。開幕戦では、昨年の全日本SA3クラスチャンピオンの川脇一晃選手が1本目の2番手から、2本目で大逆転を果たす。名阪コースを知り尽くしている川脇選手の意地が好結果を生み出した。
「今回のコースでは、スタート直後にターンがあり、縦のトラクションを使ってクルマを前に進めないとタイムが出ない設定でした。「DIREZZA 03G」は有効にトラクションを生み出してくれて、優勝に貢献してくれました」と川脇選手。

村上選手、疾走

乗用車ベースの改造車で争われるSCクラスでは、八塚勝博選手が5位入賞。そしてフォーミュラカーのような外観を持ち、タイヤの表面に溝のないスリックタイヤを装着して走るDクラスでは、村上仁選手が見事に開幕戦のクラスウイナーとなった。
「スリックタイヤはタイヤウォーマーというもので走る前に高温に温めてから使いますが、今回は気温がかなり低かったため、すぐにタイヤが冷えてしまい大変でした。でも想像していた以上にタイヤがしっかりとグリップしてくれたので、コースをしっかり攻めることができました。私は今、よりタイムが出せるドライビングスタイルを研究中ですが、クルマのセッティングとタイヤの使い方のいいヒントがつかめました」と村上選手。

村上選手、Dクラス優勝

これから春も盛りとなり、夏に向かう時季になれば「DIREZZA 03G」が得意とするコンディションも多くなる。今後のダンロップユーザーたちの戦いぶりに注目していきたい。
Global Race Category
Domestic Race Category
Motercycle
ニュルブルクリンク2014