第1・2戦 3月17日(土)~3月18日(日) 鈴鹿サーキット
2年目を迎えるFCJが待望の開幕!
中嶋大祐選手がポール・トゥ・ウインで開幕戦を飾る
1コーナーを制した国本京佑選手が第2戦で初優勝!


スタート模様

●第1戦、第2戦予選

 1大会で、土曜と日曜に、それぞれ決勝レースが開催されるFCJの予選は、土曜日に第1戦と第2戦の2戦分の予選が10分のインターバルで行われる。鈴鹿サーキットで開幕したFCJの第1大会は、第1戦の公式予選からトップ争いがヒートアップ。いきなりコースレコードとなる2分2秒027のタイムを叩き出してトップに浮上した中嶋大祐選手は、全日本カート選手権を経て、昨年は鈴鹿サーキットを舞台にしたSRS-Fで修行。父は中嶋悟氏、兄はGP2に参戦し、ウイリアムズのテストドライバーも務める一貴選手という注目の18歳。2分2秒044をマークして、それに迫ったのが、2年目のFCJ参戦となる国本京佑選手。昨年は、17歳でFJCとフォーミュラ・トヨタに参戦し、ともにシリーズ7位となった。
 その後、中嶋選手と国本選手は、序盤にマークしたタイムを更新することなく、第1戦の予選は終了。予選3位は井口卓人選手だった。
 FCJは、金曜日の練習走行から予選、2回の決勝を通じて、2セットのドライタイヤを使用するので、すべての流れを考えながら、タイヤライフを有効に使うことも必要となるのだ。
 第2戦の予選は、途中でクラッシュのために赤旗中断などもあり、再開後もラストラップまで激しいトップ争いが続いた。中嶋選手が終盤に2分2秒044でトップに立ったが、それを最後のアタックで国本選手が逆転して、見事にポールを奪い取った。3位には2年目のFCJ参戦となる19歳の田中誠也選手がつけた。

中嶋選手の走り

●第1戦決勝

2回の予選が行われた土曜日の午後に、12周で争われる第1戦決勝レースが行われた。
ポールの中嶋選手は、ホイールスピン量が多く出遅れたが、予選2位の国本選手もスタートミスでさらに出遅れてしまった。好スタートを決めた予選3位の井口選手は、国本選手をパスして、さらに中嶋選手に迫った。だが、中嶋選手はトップを守って1コーナーに進入。
その後、中嶋選手、井口選手、国本選手は、逆転を狙いながら周回を重ねたが、それぞれがレース中にミスをしてしまい、順位に変動のないままでチェッカーとなった。4位と5位は途中で入れ替わりがあったが、以下13位までが予選順位のままでゴールを迎えた。
テール・トゥ・ノーズのバトルは見られたものの、イコールコンディションのマシンで争うFCJの厳しさが現れたレースとなった。

表彰台

「今日は予選からレースまで理想的に終えられて、とてもうれしいが、これからは走ったことのないコースでレースがあります。そこで、どれだけ速く走れるかが重要です。明日の第2戦は、スタートをうまく決めて勝ちたいと思います」とデビューウインを飾った中嶋選手。
「明日はポールからのスタートなので、絶対に決めて勝ちます」とスタートをミスして3位に終わった国本選手は、必勝宣言で締めくくった。

国本選手の走り

●第2戦決勝

Super GTの決勝前に行われたFCJ第2戦は、第1戦より5周多い17周で争われた。レース距離が変化することで、レースの組み立て方やタイヤの使い方など、ドライバーは、より多くの経験を積むことができるのだ。
レースは、やはりスタートがキーポイントとなった。ポールの国本選手に、絶妙なスタートを決めた中嶋選手がインから並びながら迫った。だが、国本選手はインに進路を取りながら中嶋選手をけん制して、トップをキープしたままで1コーナーに進入。その後方では、予選4位の山本尚貴選手が、田中選手をパスして3位に浮上。上位グループは激しいバトルを展開したが、抜くまでには至らず、終盤までトップ10のオーダーは入れ替わることはなかった。
ところが、14周目のカシオトライアングル進入で、中嶋選手の後方でチャンスを待っていた山本選手がインを突いた。だが勢い余って山本選手はダートにコースオフ。その混乱を利用して田中選手が3番手に浮上し、それに山本選手が続いた。2番手を守った中嶋選手だったが、逆バンク付近でスローダウン。15周目には11位までポジションを落とし、中嶋選手はコースサイドにマシンを止めてしまった。
レースは、国本選手が待望の初優勝を達成。2位に田中選手、3位に山本選手が入った。

表彰台

「昨日のレースではミスをして順位を落としたが、今回はその失敗を生かせた。次からのレースでも、ポールを獲って、そのまま逃げ切るというレースをしたいですね」と優勝の国本。
「相手がミスしたので、最後のチャンスだと思ってシケインで飛び込んだ。パスはできなかったが、あそこで行かなかったら後悔していただろう。次は勝てるようにしたい」と山本選手。
FCJ第2大会(第3戦、第4戦)は、3月31日~4月1日、富士スピードウェイでフォーミュラ・ニッポンとともに開催される。
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ニュルブルクリンク2014