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メルセデスSLS、11号車は逆転王座の権利を残し最終戦へ
GT300クラスには今回も22台の車両が参加した。「GAINER Rn-SPORTS SLS」(10号車=植田正幸/山内英輝)、「GAINER DIXCEL SLS」(11号車=平中克幸/ビヨン・ビルドハイム)の2台がダンロップタイヤを装着してエントリー。ポイントリーダーと2点差で2位の11号車は54kg、また10号車は11kgのハンディウエイトを搭載しての参戦となった。

真新しいサーキットで予選を待つ2台のメルセデスSLS

3日午後のフリー走行では2台のメルセデスともトップ10に入ることができず苦戦。それでも4日朝の公式練習では10号車が5位、11号車が6位につけるなど、セットアップは順調にいっているように見えた。
午後の公式予選は気温33℃で路面温度51℃のコンディションでスタート。10号車はハードタイヤ、11号車はミディアムタイヤを選択してQ1に出て行った。しかし10号車の山内が2位につけてQ1突破を果たしたのに対し、11号車のビルドハイムは19位にとどまりQ2への進出はならなかった。10号車はQ2で植田がドライブして11位となりこれでグリッドが確定した。

10番グリッドからトップまで順位を上げた10号車の山内だったが、GT500車両に接触を受けたのは残念

決勝日朝のフリー走行でも2台のメルセデスは思うようなタイムを刻むことができないまま。そして決勝レースでは、11号車はピットスタートを選択。最初にタイヤをミディアムに交換してここから追い上げようという作戦だった。
薄曇りで気温30℃、路面温度51℃の15時過ぎ、決勝レースはスタート。10号車の山内は序盤から次々とライバルを追い抜き、3周目には4位、6周目には3位へ浮上。31周目にはトップを奪取。ところが36周目のインフィールド区間ターン6の進入でGT500車両から接触を受けてしまいスピン! エンジンもストップしてしまったが、何とかエンジンは息を吹き返しこれでピットインして植田に交代した。植田は苦戦しながらも入賞までもう一歩となる11位でフィニッシュした。

ピットスタートを選択し、ほぼ最後尾から素晴らしい追い上げを見せたビルドハイムと平中

いっぽう決勝スタート直後にピットでタイヤを交換してコースへ出て行った11号車のビルドハイムも、次々と順位を上げ20周目には11位まで浮上。さらにトップ10の入賞圏内まで順位を上げて27周でピットインし平中に交代した。平中は砂が出て滑る路面に細心の注意を払いながら少しずつ順位を上げて8位でゴール。苦しい展開ながらも着実にポイントを加算した。ポイントリーダーとの点差は9点と広がったものの逆転可能な位置にいる。レース後に平中は「こんなレースをしているようではチャンピオンは獲れない」と唇を噛んだが、最終戦では気持ちを切り替えて逆転を信じて走ることとなった。





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ニュルブルクリンク2014