【GT300】
ポール獲得の宝山 DUNLOP Z 46号車は今季ベストの2位入賞!
クスコ DUNLOP スバルインプレッサは、マシントラブルでリタイア
フリー走行から完全な走りをする46号車
金曜日の午前と午後に1セッションずつ行われた練習走行では、佐々木孝太選手がドライブする宝山DUNLOP Z 46号車が、午後のセッションで1分50秒668という唯一50秒台に入るトップタイムをマークし、練習走行での通算1位となった。この勢いは土曜日の予選日になっても変わらず、佐々木孝太選手は、予選1回目は1位でスーパーラップへ進出。そこでも1分48秒847というコースレコードを叩き出し、今季初ポールを決めた。
練習走行で10位だった宝山DUNLOP Z 47号車は、予選1回目でもセッティングを合わせ切れずに、密山祥吾選手はスーパーラップ圏外の11位に終わった。だが、予選1回目で9位のタイムをマークした山野哲也選手のクスコ DUNLOP スバルインプレッサが、途中でコースアウト&クラッシュし、未出走の青木孝行選手が基準タイムをクリアできずに予選不通過。宝山DUNLOP Z 47号車は10位でスーパーラップに進出したが、予選1回目で2セットのタイヤを投入し、スーパーラップ用のニュータイヤを残していなかったこともあり予選10位に終わった。LEYJUN DUNLOP MT900は予選18位。
ポールスタートの46号車
決勝日朝のフリー走行で、横溝直輝選手のドライブする宝山DUNLOP Z 46号車が、エンジントラブルで白煙を出しながら止まるアクシデントが発生し、エンジン交換を強いられることになった。レースは、序盤から佐々木孝太選手の宝山DUNLOP Z 46号車が、リードしながら2位以下を引き離していった。だが、レース中盤、30周目を走行中のGT500トップのマシンがクラッシュ。処理のために黄旗が続いたことで、佐々木孝太選手が稼いだマージンが消える形で横溝直輝選手にチェンジ。各車がピットインを済ませた時点で、宝山DUNLOP Z 46号車は2番手へ後退していた。最後までトップのマシンを追った横溝直輝選手だったが、終盤の接触の影響もあり、2番手のままでチェッカー。宝山DUNLOP Z 47号車は6位、LEYJUN DUNLOP MT900は13位でフィニッシュ。
「今回は、いつも以上にダンロップタイヤが路面とベストマッチして、金曜日の練習走行から絶好調で、これは優勝しかないなと思っていました。レースウィークを通じて十分な速さを見せられたし、フリー走行のトラブルもメカニックが頑張ってくれて、決勝前のウォームアップ5分前に修復が間に合ったことを考えると、2位という結果にも価値があります。今回は市販車クラス最上位ということで(笑)」と佐々木孝太選手はコメント。
表彰台の横溝、佐々木両選手
唯一のAWDとして健闘するクスコ DUNLOP スバルインプレッサは、アクシデントで予選不通過となったが、マシン修復も完了し、決勝朝のフリー走行をこなして決勝への出走が認められ、クラス24番手グリッドからスタート。山野哲也選手から青木孝行選手に交代し、12番手までポジションを上げたレース終盤、マシントラブルのためにコースサイドにストップ。規定周回数をクリアしていたため、14位完走というリザルトを残した。「予選は不運なクラッシュがありましたが、今朝のフリー走行は4番手でしたし速さはアップしています。最終戦は、いいレースをして表彰台に上がりたいです」と青木孝行選手。
「速さの方向性は、ある程度見えてきたので、あとはいかに安定して出せるかという部分がポイントです。最終戦富士が楽しみです。期待してください」と大溝敏夫チーム監督。
最終戦富士スピードウェイでは、好調な2台の宝山DUNLOP Z、着々と進化するクスコ DUNLOP スバルインプレッサ、そして期待のLEYJUN DUNLOP MT900が、07年最後を飾る渾身のバトルを展開する見逃せない一戦となるだろう。