【GT300】
宝山 DUNLOP Zは今季ベストの3位&4位
クスコ DUNLOP スバルインプレッサは5位
マシントラブルでも予選好位置の46号車
金曜日の練習走行では、宝山DUNLOP Zの47号車はエンジン関係のトラブルで思うようにセッティングを進められなかった。だが、今回投入したダンロップタイヤは、路面コンディションにピッタリとマッチ。宝山DUNLOP Zとクスコ DUNLOP スバルインプレッサは、この段階から決勝への確かな手応えを感じていたという。
土曜日の予選1回目は、宝山DUNLOP Zの46号車をドライブする佐々木孝太選手が2番手のタイムでスーパーラップに進出。だが、マシントラブルもあってタイムを詰め切れずに予選5位からのスタートとなった。クスコ DUNLOP スバルインプレッサは、スーパーラップには届かなかったが、今季ベストとなる予選11位をマークした。
4位フィニッシュの47号車
決勝レースでは、スタートの1コーナーで、佐々木孝太選手の宝山DUNLOP Zが他車に押し出され、1周目に10番手まで後退。その後、宝山DUNLOP Zの46号車は、終始追い上げる展開となり、ラスト7周目には3位まで上がって、そのままチェッカー。
横溝直輝選手は、「タイヤのポテンシャルのおかげで、チーム戦略に幅を持たせられて、全開でプッシュして3位まで追い上げられました。これまで、とても苦しいレースが続いていたので、ここからがスタートだと思います。3位、4位ということは、チーム力があるということが証明できていると思うんです。次戦はチーム丸になって望みたい」と語った。
激走する77号車5位フィニッシュ
4位に入った宝山DUNLOP Zの47号車を駆った脇阪薫一選手は次のように語る。
「タイヤに助けられました。金曜日のトラブルで予選順位は上げられなかったが、レースでは最初から表彰台まで追い上げられると思っていた。これでいいとは思わないが、暑いセパンで、このレベルまで引き上げられたのは次戦に繋がる結果だと思います」。
そして、クスコ DUNLOP スバルインプレッサは、パワーステアリングなどのマイナートラブルはあったが、決勝日の午前のフリー走行でセッティングが決まり、AWD(四駆)の効果もあり、コンスタントに速いラップを刻んで、5位でフィニッシュを決めた。
「今回、ダンロップは、とてもいいパフォーマンスを発揮してくれました。ボクらの今日の結果の多くは、このタイヤのおかげだと思っています」と振り返る青木孝行選手。
3位入賞佐々木選手、横溝選手
第4戦で、3位、4位、5位をマークしたダンロップ勢は、セットアップとタイヤの造り込みも進んで、パフォーマンスはグングンとアップしている。クスコ DUNLOP スバルインプレッサは、レース中のベストラップをマークするなど、ポテンシャルの高さを垣間見せているだけに、マシントラブルさえなければ、AWDの威力で高い戦闘力を発揮してくれそうだ。
次戦のSUGOは、ダンロップ勢の十分な反撃が期待できそうだ。