第7戦 8月22日(金)~24日(日) Rally in Akaigawa/北海道
勝田範彦が最終SSで逆転優勝!
今季3勝目を決め、チャンピオンへ向け一気にリードを広げる。


逆転優勝を果たし、2連覇へ向け大きく躍進した勝田

 前戦第6戦に続き再び北海道での開催となるが、舞台を西へ移し小樽市近郊の赤井川村周辺での開催となる。赤井川村というとピンとこないかもしれないが、リゾート地として有名なキロロ地区での開催だ。
昨年は残念ながら開催中止となったので2006年以来の開催となり今回で10回目の記念大会。地区選手権も併催され盛り上がりを見せる。今回のステージは全13本、初日のLEG1に今回最長の18.49kmのステージが2本組まれている。
第6戦終了時のポイントランキング首位は、今回コ・ドライバーを変更して挑む勝田範彦/保井隆宏(インプレッサ)、2位に石田正史/澤田茂(ランサー)に続き、0.6ポイント差で前戦初優勝を果たした北村和浩/竹下紀子(インプレッサ)が3位につけ、ダンロップ勢が1~3位を独占し他をリードしているが、すぐ後ろに奴田原文雄/小田切順之(ランサー)、田口幸弘/佐藤忠宜(ランサー)が続き予断を許さない状況だ。

LEG2で見事に追い上げランキング2位を堅持した石田正史

 初日LEG1、天候は曇り、最高気温20度程度、路面は一部を除きほぼドライだがランキング上位の3人、勝田、石田正史、北村は、ともにウェットや浮き砂利で底力を発揮する「DIREZZA 86RW」をチョイスしている。
まずは勝田がSS1 KIRORO TRAVERSE B(9.4km)でステージベスト。1.4秒差の2位に大嶋治夫/井手上達也(ランサー)、2.1秒差の3位で奴田原、1.6秒差の4位に石田正史、さらに2.1秒離れて5位に北村が入った。SS2 BROOK TRAIL A (4.35km)は奴田原が、SS3 BROOK TRAIL B(2.9km)では大嶋が、そして続くロングステージのSS4 KIRORO TRAVERSE(18.49km)は石田正史が、と、それぞれ毎ステージごとにステージベストが入れ替わる接戦が続き午後のステージを迎える。この時点での総合順位はトップに奴田原、続いて大嶋、石田正史、勝田の順。特に大嶋と石田正史の2位争いが激しく、SS5で石田正史がベスト、SS6は大嶋が、と、コンマ差の争いが続く。また、1位~4位勝田までの差は13秒程度なのでいつ誰が入れ替わってもおかしくない接戦。そんな中、LEG1最終となるロングステージ、SS4のリピートであるSS7で大嶋と石田正史ともにトラブルが発生し大きく後退。SS7は奴田原がステージベスト、勝田、田口がそれに続きLEG1終了。この時点で、1位は奴田原、2位に勝田、3位に田口となる。

連覇に1歩近づいた勝田と全日本初優勝の保井の新コンビ

 2日目LEG2、朝方小雨が降り天候が心配されたが路面はドライのままスタート。
LEG2最初のSS8 KIRORO TRAVERSE A(5.46km)、奴田原がステージベスト、勝田、石田雅之/清田恵次(ランサー)の順。SS1と同コースを走るSS9では石田雅之がステージベスト、岩下英一/高橋昭彦(ランサー)、石田正史、勝田が続き、奴田原が後れを取る。SS10 BROOK TRAIL(9.01km)も石田雅之が連続ステージベスト、奴田原、勝田と続くが、LEG1、3位につけていた田口がリタイアとなり戦線離脱。残り3本となったところで奴田原がペースアップ。しかし、勝田もピッタリくいさがる。SS11、SS12と奴田原が連続ステージベストを出し勝負あったかとみえた最終ステージ、SS10のリピートであるSS13で勝田の見えないプレッシャーが利いたのか、奴田原が痛恨のコースアウトでリタイア。結果、勝田が接戦に打ち勝ち逆転優勝を決め、今季シリーズチャンピオンに向け一気に躍進した。残るダンロップ勢は、LEG2に見事追い上げ3位に入った石田正史、前戦優勝した北村が4位入り、それぞれランキング2位、3位を堅持。ランキング4位、5位につける奴田原、田口が共にリタイア・ノーポイントに終わり、ダンロップ勢がランキング1~3位を独占したまま、さらに他をリードする事に成功した。

関根が今季JN2クラス初の2連勝を決める!

 JN2クラスは、LEG2に大きく動く。LEG1、2位の田中伸幸/遠山裕美子(ミラージュ)と同3位の小野寺清之/及川陽也(ブーン)が、SS8でまさかのマシントラブルによりリタイア。これで楽になったかと思われたトップを走る平塚忠博/鈴木裕(ブーン)のマシンにもなんとSS9でトラブルが発生しリタイアとなってしまう。これで関根正人/五十嵐恵子(ブーン)がトップへ浮上。最後まで確実な走りでトップを守りきり、前戦に続き今季クラス初の2連勝を達成した。また、2位には若槻幸治郎/島津雅彦(パルサー)が続き、ダンロップ勢のワンツーフィニッシュとなった。
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Motercycle
ニュルブルクリンク2014