第4戦 5月30日(金)~6月1日(日) ひむかラリー’08 IN 美郷/宮崎
勝田、今季2勝目でランキングトップに返り咲く!

恒例になった、美郷町南郷区運動公園でのスタート風景

全日本ラリー第4戦は昨シーズン再開した宮崎。今回のステージは宮崎県北部山間部の美郷町を中心に2日間2レグで開催、競技初日午前中に6.67kmと4.31kmのSSを4本、午後に今回最長の14.56kmを2本と、4.34kmを1本、2日目には前日午後のリピートとなる3SSの全10SSでSS総延長は88.96kmとなっている。JN-4クラスでダンロップ勢の優勝候補はドライバーズランキング2位、勝田範彦/北田稔(インプレッサ)と、同3位石田正史/澤田茂(ランサー)に、唯一新型インプレッサを駆る北村和浩/竹下紀子の3台だろう。ここで勝田、石田がランキングトップに返り咲くのか、北村がチャンピオン争いに名乗りを上げるのか興味は尽きない。

磐石の走りで今季2勝目の勝田範彦は、ランキングもトップに返り咲く

スタート地である宮崎県美郷町の南郷区運動公園は前日までの雨からようやく回復、初日のレグ1は朝から晴れ渡り9時の気温は21度を越えかなり蒸し暑いコンディション。勝田、石田はいずれも「DIREZZA 86RW」の215/60R15を、北村は軟質ダート用「SP SPORT 73-R」の195/65-15を選択、路面コンディションの判断に違いが出ている。
SS1「珍神1」は6.67km、ステージベストは6分30秒4で石田、0.4秒差で勝田が2番手とタイムが肉薄、3番手には田口幸宏/佐藤忠宣(ランサー)。トップ石田から6.9秒差で4番手に北村が続いている。SS2「長迫1」は4.31km、ここでも石田が連続ステージベストを記録、2位勝田とのタイム差を4.3秒まで開げたが、SS1のリピートステージであるSS3「珍神2」で勝田が石田を4.6秒上回るステージベストをマーク、これで一度は逆転することになるのだが、このあとのSS4「長迫2」で再び石田が勝田を逆転、レグ1前半戦でダンロップユーザー2台の凄まじいシーソーゲームが繰り広げられた。
午後から始まるレグ1後半のSS5は今ラリー最長距離の14.56km「山神下1」。ここで勝田は12分49秒0マーク、石田にジワリと詰め寄る。続くSS6「はみの下1」は4.34km。このショートステージで勝田は石田を5秒以上競り勝ち、ついに石田からトップの座をもぎ取ることに成功した。
この後も一進一退の攻防が予想された矢先のSS7、2回目のロングステージ「山神下2」で石田は右フロントの足回り破損でコース上にストップ、無念のリタイヤを喫してしまう。石田のリタイヤで2位に浮上してきたのは北村だが、勝田は28秒以上のマージンを確保、楽な展開でレグ1を終了することとなった。

昨年のチャンピオンコンビ復活の勝田・北田組

翌日曜日のレグ2も朝から晴れ模様。勝田はコースが乾いてきたと判断、ドライコンディション用の「DIREZZA 86R」を、北村はウェットでも安定した性能を発揮する「DIREZZA 86RW」を選択、両者の2日連続の考え方の違いにどのような結果が出るのか興味深い。
レグ2最初のSS8は昨日使用したロングステージ「山神下」の逆走となる「山神上1」。勝田はここで調子の上がらない北村を15秒上回り独走態勢を築く。俄然有利になった勝田は残り2本のステージもまったく危なげない走りを展開し、今季2勝でこのラリーも昨年に続く2連覇を飾った。今回の結果で勝田はランキング争いでも再び首位に返り咲いた。
「北田選手とのコンビ復活で、昨年に続き2連覇が出来ました。この勢いで選手権を有利に戦っていきます。」と勝田は昨年にも増して力強いコメントを残してくれた。

今回は抜群の安定感を発揮した福永修は全日本初勝利

JN-2クラスでは、レグ1前半で3位タイム、午後のレグ1後半で2位タイムと徐々に順位を上げてきた、福永修/奥村久継(ブーンX4)が翌日のレグ2でも抜群のスピードと安定感を発揮、リタイヤやトラブルで脱落者が相次ぐなか2位を1分半以上も引き離し、ぶっちぎりの初勝利を飾った。
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Motercycle
ニュルブルクリンク2014