第2戦 5月8日(金)~5月10日(日) KYOTO南丹ラリー2009
勝田範彦、開幕2連勝!
ダンロップ2戦連続の全クラス制覇達成!!


暑い気候の中、たくさんのギャラリーがラリーを堪能。

 全日本ラリー第2戦は、佐賀県唐津市で行われた開幕戦から約1ヶ月のインターバルを経て京都府南丹市で開催された。南丹市の日吉町を中心に行われるSSは総距離71.47km、全15SSを2DAYに渡りドライブする。最短では0.59km、最長でも9.21kmと比較的短めの距離で構成され、高速主体からカーブの連続するトリッキーなものまでバラエティーにとんだSSが設定されている。更に今大会から登場した、名称「Mochikoshi」という新たなSSがラリーの展開を面白くさせる要因の1つとなった。
開幕戦で全クラスを制覇したダンロップ勢は、スタート前から早くも連勝の期待を漂わせ開幕戦と同じ「DIREZZA 03G」で南丹ラリー2009に挑む。

王者の風格。ターマックキング京都初勝利!

 5月9日DAY1、SS1のMochikoshi 1(5.68km)はカーブが多く道幅も狭い難コース、朝方から発生した霧の影響で路面はウエット状態。一歩間違えばコースアウトを余儀なくされる程のSSが初日の1本目とあって選手たちは慎重にドライブ。
そこでステージベストをマークしたのはダンロップユーザーの福永修/奥村久継(ランサー)だ。開幕戦のJN-4優勝者、勝田範彦/保井隆宏(インプレッサ)がトップとコンマ2秒差の2位につけた。続く9.21km のSS2では勝田が、トップの福永と同タイムのステージベストをマークする。今シーズン、ジムカーナからラリーに転向したダンロップユーザー古谷哲也/横川紀仁(ランサー)はSS4 Deer’s Stool 1(0.59km)で一般観客者の集まる中ステージベストをマークする。
更にダンロップユーザーの石田正史/澤田茂(ランサー)がSS1 のリピートSS5 Mochikoshi 2(5.68km)、そしてSS2のリピートSS6 Amawaka East Long 2(9.21km)でのマキシマムアタックにより立て続けにステージベストを奪取。SS6で福永がマシントラブルによりリタイアしてしまい勝田と石田正史の一騎打ちになるのかと思われたがSS7、ほとんどの選手が「苦手」という位の難コースTatsunori Passで、こちらもダンロップユーザーの松岡孝典/木村裕介(インプレッサ)が石田正史に1.1秒差、勝田には2.4秒差をつける4分38秒2でステージベストをマークし上位陣をおびやかした。勝田はステージベストこそライバル達に奪われているものの終始高順位をキープし続けSS5を終えた時点で総合順位トップに躍り出る。そのまま総合最上位に位置し続けついにDAY1の最終SSとなるSS9でステージベストをマーク!DAY1を終えた時点で勝田が2位と9.9秒差のトップ、その2位には石田正史が入りダンロップユーザーが1,2を飾った。

「物怖じしないコドライバーに助けられています」と強い信頼関係で開幕2連勝。

 DAY2、最初のSSでいきなり波乱が起きた。勝田や石田正史にプレッシャーを与え続けてきた奴田原文雄/佐藤忠宜(ランサー)がクラッチのトラブルによりリタイア。その結果JN-4クラスはダンロップユーザーのみになるという展開を迎えた。
DAY2で自分の走りを取り戻した勝田がステージベストをマークし2位以下を大きく突き放す。DAY2の全6SSを勝田と古谷がそれぞれ3本ずつステージベストを分け合った。最終的にSS毎にステージベスト獲得者が入れ変わる激戦を制した勝田が2位に29秒3もの大差を付け、京都での初勝利と開幕2連勝とダブルの喜びを得ることとなった。2位には石田正史、3位には、勝田や石田正史らに食らいつき続けた松岡が入賞。初の表彰台に上がることとなった。

FD2同志の対決を制した村瀬が開幕2連勝を飾る。

 JN-3では、開幕優勝者の村瀬太/宮部弘陽(シビック)が前大会の活躍をそのままに9 つのSSのうち7つでクラスベストをマーク、上位クラスであるJN-4に肉薄するタイムを連発するなどその実力を遺憾なく発揮、DAY1を終えたところで既に後続に15.1秒もの大差をつけた。
しかしDAY2で村瀬と同様FD2を操る仲鉄雄/藤戸栄司(シビック)が牙を剥き、そして明治慎太郎/山田深雪(インテグラ)も調子を上げてきたのだ。それぞれがクラスベストを奪い合うが、これまでのアドバンテージを縮め切れず村瀬がそのまま優勝。開幕2連勝という偉業を成し遂げた。

激走を見せた高橋が本州初勝利を飾った。

 そしてJN-2、SS1とSS2でぶっちぎりの速さでライバルに大差をつけていたダンロップユーザー眞貝知志/澤田耕一(シビック)が開幕2連勝を掴むと思われたのだがSS3でコースアウトしそのままリタイアしてしまった。そこでクラストップに躍り出たのはこちらもダンロップユーザーの高橋悟志/箕作裕子(レビン)だった。SS4以降、次々とクラスベストをマークしなんとSS4からSS15まで全てでクラスベストを奪った。食らいつこうとする後続をものともせず圧倒的な強さでクラス優勝。「九州での優勝はあったが、なんとしても本州で勝ちたかった」と本州初勝利に喜びを噛みしめた。

最後まで他を圧倒し続けた島田が地元で快勝!

 JN-1.5でもダンロップユーザーが大活躍を見せた。島田雅道/和泉孝明(フィット)が全15 SS中、8つのSSでクラスベストをマークしたのだ!「ここで勝たな、どこで勝つねん!?という感じ」とコメントした通り島田は地元での勝利に燃えていたのだ。その結果、ライバルを寄せ付けない圧倒的なタイム差で独走劇を見事演じて見せた。
 JN-1が不成立となってしまったが、4クラス全てで勝利し2戦連続で全クラス制覇を成し遂げたダンロップ勢。次戦の宮崎で開催されるひむかラリーでもこの快進撃が更に続くことを大いに期待せずにはいられない。


●お詫びと訂正
上記レポート内に一部誤りの記述がございましたので訂正いたします。
関係者の皆様、読者の皆様にご迷惑をお掛けした事を深くお詫び申し上げます。

訂正箇所
JN-2
「高橋悟志選手がSS3以降、次々とクラスベストをマークしなんとSS3からSS15
まで全てでクラスベストを奪った。」という表記がありましたが、
SS4からSS15まで全てでクラスベストをマークでした。
JN-1.5
「島田雅道選手がSS15全てでクラスベストタイムをマークした」という表記が
ありましたが、8つのSSでのクラスベストタイムをマークでした。

Global Race Category
Domestic Race Category
Motercycle
ニュルブルクリンク2014