第2戦 4月28日(土)~4月30日(月) 久万高原ラリー/愛媛
ターマックキング勝田範彦、万全の走りで開幕2連勝!
ダンロップ勢が表彰台を独占!!
開幕2連勝のスバルラリーチームジャパン・インプレッサ
全日本ラリー選手権第2戦の舞台は愛媛県の久万高原。開幕戦佐賀から第3戦の京都まで続く、3戦連続ターマックラウンドの2戦目。昨年のチャンピオン奴田原文雄はWRCアルゼンチン参戦のため欠場、開幕戦優勝した勝田範彦の連勝に周囲からも注目が集まった。今回も開幕戦同様ダンロップ勢は全車「DIREZZA 03G」を装着、インプレッサ、ランサーの4WD勢が前後245/40R17のM1コンパウンド、FF車はフロントM1、リアはM1またはソフトのS1コンパウンドをチームによって選択しているようだ。今回は6km,18km,3kmの3本のSSを各3回使用するレイアウトで、合計12本のタイヤを各チームがどう配分するかに勝敗の分かれ目が出てくるのかもしれない。
2位のアーレスティ・DL・KYBインプレッサ
スタート前の天候は晴れ、気温は6度前後とスタート地点はかなり冷え込んでいる。6.09kmのSS1「柳谷」を8時13分にインプレッサの1号車勝田範彦がスペアタイヤ2本を搭載してスタート。2番手の横尾を2.5秒引き離すトップタイムで好調なスタートを切る。続くSS2「美川」は今回のラリーで最長距離の18.74km。ここでも勝田はランサーの石田正史を6秒差で抑え連続トップタイムをゲット、ここで2位に浮上した石田に対し16秒以上のマージンを築くことになった。SS3「日野浦」は今回唯一開設されたギャラリーステージで距離は2.99kmと短いコース設定。このSSでも勝田は2番手タイムのインプレッサを駆る北村和浩を1秒引き離すことに成功。結局2位石田を21秒引き離し早くも独走態勢に入った。3位にもインプレッサの飯泉忠男が入り6位までダンロップユーザーが独占することになった。トップの勝田も履く「DIREZZA 03G」のM1コンパウンドは絶対的なグリップと持続力も良好で、磨耗状態もまったく問題ないようだ。
3位のDLテインマルシェランサー
SS4からはじまるセクション2でも勝田は順調にSSを消化、SS5では北村がこの日初めてのトップタイムを勝田から奪い取り、SS6終了時点では2位浮上に成功するのだが1位勝田との差は33秒と相変わらず。3まわり目のセクション3ではSS7からSS9まで3連続で北村がトップタイムを記録するのだが、勝田は北村とのタイム差を見ながら無理をしないモードに変更、結局19秒のマージンを残して開幕2連勝をものにした。2位は北村、3位にも石田が入りダンロップが表彰台を独占することになった。
開幕2連勝、勝田範彦/北田稔組
勝田は「今回の久万高原も開幕戦の唐津と同様、03Gは終始安定しておりグリップ、耐久性とも何の不安もなかった。開幕3連勝めざし次の京都も勝ちに行きます。」と結んでくれた。次戦京都も勝田が得意なターマックラウンド、「DIREZZA 03G」共に3連勝を目指す勝田の活躍を楽しみにしたい。