第1戦 4月13日(金)~4月15日(日) ツールド・九州in唐津/佐賀
『 03Gがラリーでデビューウイン 総合1-2-3位を総なめ! 』

優勝したスバルラリーチームジャパンインプレッサ

 今シーズンは全10戦が組まれた全日本ラリー。例年にないイベント数の多さに、有効戦数と得手不得手を考えながら参戦イベントをチョイスする選手が多く、開幕前のシリーズタイトル予想はかなり困難な状況となっている。5年連続チャンピオンの奴田原文雄をはじめ、その奴田原と昨年熾烈なチャンピオン争いを展開した勝田範彦を筆頭に、ベテラン石田正氏、さらに全日本ダートトライアルチャンピオンでラリーにも参戦する北村和浩、昨年全日本ラリーで初優勝を決めた炭山裕矢など、チャンピオン候補といえるドライバーがひしめいている。さらにスバルラリーチームジャパンから参戦する小舘優貴など若手デビュー組も注目。今シーズンの全日本ラリーも楽しみな要素が盛りだくさんだ。
 その開幕戦は昨年同様、佐賀県唐津市のターマックラリー。今年は13日の金曜日夕方に、唐津神社で全車お祓いを受けた後、同神社の鳥居からセレモニアルスタートを行い、唐津市民にラリーをアピールした。ラリーの本格的なスタートは翌14日土曜日、唐津競艇場に設けられたギャラリーステージがSS1となった。その後SS2~4と林道ステージにアタックして再び競艇場のギャラリーステージをこなしてサービス。午後は林道3ステージに、レグ1最終のSS9競艇場のステージでパルクフェルメ・インとなる。一夜明けてレグ2は最初のSS10が競艇場ステージ。林道2本にアタックしてから競艇場ステージを走ってゴールとなる。


 JN4クラスのダンロップユーザーは、245/40R17サイズのディレッツァ03Gをチョイス。このサイズが登場したおかげで、03Gがようやくラリーにデビューできることとなった。コンパウンドはM1。各車スペアタイヤを2本積んでアタック。リヒューエル(給油ポイント)ごとに、リアタイヤをフロントに付け替えて、スペアとして積んだタイヤをリアに装着するという作戦が取られた。
 ラリー展開は、SS1を最速で駆け抜けたのは炭山。だが「シーズンオフはかなりの回数テストを行って走りこんだ」という勝田が林道ステージに入ってSS2、3と連続ベスト。ターマックキングの異名を取る勝田の本領発揮といったところだ。これに2番手、3番手タイムをマークした北村が続く。その北村はSS4でベストタイムをマークし、勝田にしっかり食らい付いていた。

2位のアーレスティDL・KYBインプレッサ

 だが午後に入って勝田がじりじりと北村との差を広げだし、レグ1を終えてトップ勝田、2番手に25秒遅れて北村。北村の10秒後方に石田というオーダーで、ダンロップユーザーが1-2-3を形成していた。

 明けて15日レグ2。もう勝田は無理することはない。それでもSS11でベストタイムをマークするなど好タイムを連発して逃げ切り優勝。北村が2位に入った。熾烈だったのは3位争いで、レグ1を終えて3位石田と4位横尾芳則との差はわずか1.9秒。レグ2では石田が全SSで横尾よりも好タイムをマークし、3位キープでフィニッシュした。これで優勝の勝田、2位の北村、3位の石田と、ディレッツァ03Gユーザーが上位3台を独占する結果となった。

3位のDLテインマルシェランサー

 優勝した勝田は03Gについて「どんなシチュエーションでも安定していて、幅の広いタイヤです。温まり方も良くて、それでいて10kmのステージの後半でも、タレは感じませんでした」と好印象を持ったようだ。シリーズについては「今年は10戦すべてに参戦します。取れるところはきちんと取ってチャンピオン獲得を目指しますので、みなさん応援してください」と力強い発言。次戦の四国ラウンドも得意のターマック。昨年同様開幕2連勝を飾ってくれるのか? 楽しみにしていよう。
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Motercycle
ニュルブルクリンク2014