全日本カート選手権
KFクラス 第3戦/第4戦
2014年5月24~25日
三重県・鈴鹿サーキット国際南コース
うすぐもり(ドライ)
表彰台を独占、朝日が破竹の4連勝
初夏の鈴鹿でダンロップユーザーたちが大活躍!
世界屈指の高速カートコース、鈴鹿での今季2度目の大会。
夏の到来を思わせる暑さの中で行なわれた第3戦の決勝は、レース序盤からダンロップユーザーが1~5番手を占める展開となった。
後続を引き離して先頭を行くのはルーキーの宮田莉朋。そこに前大会2連勝の朝日ターボがじわじわと迫る。
レースが残り3分の1を切ったところで2台は一体に。
すると朝日は間を置かず宮田をパス、そのままリードを広げて3連勝のチェッカーをくぐった。
初優勝こそ逃したが、宮田は自己最上位の2位ゴール。
3番手集団の先頭を走り続けた阪口晴南は、最終ラップに2台の先行を許したが、最終コーナーでこれを抜き返し、初表彰台となる3位でフィニッシュ。
これで表彰台の3席をダンロップユーザーが独占だ。
第4戦も、優勝争いを繰り広げたのはダンロップを使用する選手たちだった。
決勝の序盤はポールの阪口がスタートを決めてトップを独走。
それを宮田が徐々に追い詰めて後半戦に入ったところで逆転すると、スタートのポジションダウンを挽回してきた朝日も阪口の前に出る。
その翌周、限界走行を続けてきた宮田はわずかのミスでラインを大きく外してしまう。
ここで労せずしてトップに立った朝日は、残るラップを危なげなく走り切り、ガッツポーズを披露して開幕戦から負け知らずの4連勝を飾った。
2位には阪口が入り自己最上位を更新。宮田は一時5番手まで後退したが、1台を抜き返し4位でレースを終えた。
藤田 将之
住友ゴム工業株式会社
ダンロップ モータースポーツ部 開発担当
今回の大会は決勝日にすごく気温が上がると予想されたので、暖かくなった時用のタイヤを用意しました。
その結果、狙いどおりの路面温度になって、タイヤは良好な性能を発揮しました。
1~3位独占はなかなか達成できないことで、すごくうれしく思っています。
次回の大会が行なわれる茂原ツインサーキットは、昨年の大会でゴムの課題を抱えました。
今年はそれをぜひとも克服したいと思っています。
朝日 ターボ Turbo ASAHI
タイムトライアル 4番手
第3戦予選 3番手 / 決勝 1位
第4戦予選 4番手 / 決勝 1位
第3戦で2番手に出てからは、特にプッシュしていなかったけれど宮田君についていけました。 第4戦のスタートで順位を落としてしまった時は焦りました。 無理に勝負を仕掛けず表彰台を確実に獲ろうと思っていたのですが、結果的に優勝できてうれしいです。
宮田 莉朋 Ritomo MIYATA
タイムトライアル 3番手
第3戦予選 2番手 / 決勝 2位
第4戦予選 2番手 / 決勝 4位
第3戦で抜かれた朝日選手は、経歴が長いだけあって学ぶことが多いですね。 第4戦ではチームが完璧なクルマを作ってくれて、初優勝の絶好のチャンスだったのに、それを自分のひとつのミスでふいにしてしまって本当に申し訳ない気持ちです。
阪口 晴南 Sena SAGAGUCHI
タイムトライアル 1番手
第3戦予選 1番手 / 決勝 3位
第4戦予選 1番手 / 決勝 2位
第3戦はラッキーな3位で、あまりうれしい気持ちではなかったけれど、第4戦は狙いどおり最後までほぼタイムを落とさず走れました。 自分で考えたセッティングで出した第4戦の結果には大きな価値があったと思うし、今後にもつながるレースでした。
山川 仁也 Jinya YAMAKAWA
タイムトライアル 2番手
第3戦予選 4番手 / 決勝 8位
第4戦予選 3番手 / 決勝 7位
第3戦の決勝の後にシャシーセットを大きく変えたのですが、ゴムが乗った路面の重さに対応できるセットにはならず、厳しいレースになってしまいました。 練習日から常に1、2番手のタイムを出せてモチベーションが高かっただけに、すごく残念です。
Result|鈴鹿サーキット国際南コース
[全日本カート選手権 KFクラス 第3戦]天候:曇り 路面コンディション:ドライ 出走29台 | |||||||||
順位 | No. | ドライバー | チーム名 | ラップ | トータルタイム | タイヤ | |||
1 | 3 | 朝日 ターボ | MASUDA RACING PROJECT | 24 | 19'12.640 | DUNLOP | |||
2 | 20 | 宮田 莉朋 | EXPRIT TOYOTA RT | 24 | 19'13.306 | DUNLOP | |||
3 | 12 | 阪口 晴南 | ART GP JAPAN | 24 | 19'18.968 | DUNLOP | |||
4 | 19 | 菅波 冬悟 | SUCCEED SPORTS Jr | 24 | 19'18.977 | BRIDGESTONE | |||
5 | 18 | 清原 亮太 | SUCCEED SPORTS Jr | 24 | 19'18.995 | BRIDGESTONE | |||
6 | 30 | 小高 一斗 | TOYOTA YAMAHA RT | 24 | 19'19.092 | BRIDGESTONE | |||
7 | 7 | 佐々木 大河 | MASUDA RACING PROJECT | 24 | 19'19.448 | DUNLOP | |||
8 | 10 | 山川 仁也 | ZANARDI JAPAN | 24 | 19'20.036 | DUNLOP | |||
9 | 29 | 山本 龍司 | ERS DR racing | 24 | 19'21.197 | DUNLOP | |||
10 | 26 | 大湯 都史樹 | TONYKART R.T.J | 24 | 19'22.367 | BRIDGESTONE | |||
11 | 16 | 宮澤 一輝 | Tech Miyazawa Snap on Motorsports | 24 | 19'23.638 | DUNLOP | |||
16 | 22 | 井上 広海 | ZANARDI JAPAN | 24 | 19'28.191 | DUNLOP | |||
24 | 17 | 前田 樹 | Tech Miyazawa Snap on Motorsports | 24 | 19'38.304 | DUNLOP | |||
27 | 11 | 白石 優太 | KOSMIC RACING TEAM JAPAN | 14 | 11'15.308 | DUNLOP |
[全日本カート選手権 KFクラス 第4戦]天候:曇り 路面コンディション:ドライ 出走29台 | |||||||||
順位 | No. | ドライバー | チーム名 | ラップ | トータルタイム | タイヤ | |||
1 | 3 | 朝日 ターボ | MASUDA RACING PROJECT | 24 | 19'18.193 | DUNLOP | |||
2 | 12 | 阪口 晴南 | ART GP JAPAN | 24 | 19'18.648 | DUNLOP | |||
3 | 18 | 清原 亮太 | SUCCEED SPORTS Jr | 24 | 19'19.223 | BRIDGESTONE | |||
4 | 20 | 宮田 莉朋 | EXPRIT TOYOTA RT | 24 | 19'19.786 | DUNLOP | |||
5 | 19 | 菅波 冬悟 | SUCCEED SPORTS Jr | 24 | 19'20.191 | BRIDGESTONE | |||
6 | 4 | 平木 玲次 | TONYKART R.T.J | 24 | 19'20.539 | BRIDGESTONE | |||
7 | 10 | 山川 仁也 | ZANARDI JAPAN | 24 | 19'20.834 | DUNLOP | |||
8 | 29 | 山本 龍司 | ERS DR racing | 24 | 19'22.568 | DUNLOP | |||
9 | 46 | 岡村 建 | TEAM MOTOYAMA | 24 | 19'24.146 | BRIDGESTONE | |||
10 | 22 | 井上 広海 | ZANARDI JAPAN | 24 | 19'25.715 | DUNLOP | |||
24 | 7 | 佐々木 大河 | MASUDA RACING PROJECT | 24 | 19'36.870 | DUNLOP | |||
25 | 16 | 宮澤 一輝 | Tech Miyazawa Snap on Motorsports | 19 | 15'18.835 | DUNLOP | |||
11 | 白石 優太 | KOSMIC RACING TEAM JAPAN | 4 | 3'23.202 | DUNLOP | ||||
17 | 前田 樹 | Tech Miyazawa Snap on Motorsports | DUNLOP |