第5戦 6月10日(日)オートスポーツランドスナガワ
北の大地でダンロップユーザーが躍動!
3クラスを制覇!



 道央に位置する北海道砂川市。ここには道内屈指のモータースポーツ施設がある。ジムカーナコースは勿論、全日本選手権が開催できるダートトライアルコースも併設されており、道内のモーターファン達の熱い視線が注がれる、いわばメッカのような存在。このオートスポーツランドスナガワを舞台に、全日本ジムカーナ第5戦が行われた。

 当日は、午前9時の時点で気温が20度を超え、6月の北海道とは思えないほどの暑さ。スナガワは直角コーナーが連続するコースという事もあり、高いグリップ力と耐久性が要求される。

 しかしダンロップユーザーが使用した「DIREZZA 03G」はこうしたタイトな状態であっても、性能を維持し続ける事が出来る。快晴が予想された今回は、高温で生きるコンパウンド「M1」をチョイスするドライバーが多かった。

川北選手のマツダRX-8

 このタイヤの属性を生かし、素晴らしい走りを見せたのは、第4戦で優勝し、勢いに乗るSA1クラスの川北忠選手。ドライブするマツダRX-8とDIREZZA 03Gの相性も良く、1本目で1分40秒772という驚異的なタイムを叩き出す。2位以下を2秒以上引き離す圧倒的な走りは、2本目でさらに研ぎ澄まされ、自らのタイムをさらに0.1秒縮めて、見事2連勝をかざった。

2連勝を飾った川北選手

「前日の練習からタイヤの感覚はバッチリでしたので、勝てる予感はしていました。決勝でも迷う事無くスタート出来ましたね」と、コメントからも充実振りがうかがえた川北選手、ランキングもトップに躍り出た、今後のさらなる活躍が期待される。同クラス第2位には、一気にタイムを上げてきた服部諒一選手が入り、ダンロップユーザーの1、2フィニッシュが実現した。

黒岩選手がドライブするインテグラ

 同じくクラストップを堅持しているのは、前輪駆動、1000ccを超えるのマシンが登場するN2クラスの黒岩誉広選手。今回のレースでも実力を遺憾なく発揮し、観客を魅了した。1本目、コンパウンドはM1を選択、これが見事に的中し、1分41秒031のタイムでトップに立った。このタイムを誰もやぶる事が出来ず、見事今期2勝目となった。

昨年に続きスナガワ2連勝の黒岩選手

「スナガワでは去年も優勝していて、好きなコースなんです。タイヤも心配はしていません。晴れのコンディションなら、どのコースでもマッチしてくれますから」とのコメントを残した黒岩選手、昨季はこのスナガワから負けなしの4連勝を果たし、一気にシリーズチャンピオンを獲得している。今年も快進撃は続きそうだ。

茅野選手の貫禄の走り

 快進撃と言えば、4輪駆動、排気量1000cc以上のマシンが競い合うN4クラスで、現在開幕4連勝と絶好調の茅野成樹選手。誰がこの連勝を止められるのかが注目された同クラスで、ランサーをドライブしクレバーな走りを披露、貫禄を見せ付けた。

大会後のコメントで「タイヤのセットは朝決めました。グリップ感が十分だったので、1本目狙いで行きました」と語った茅野選手。その言葉通り、全てがかみ合った状態で迎えた1本目に、1分36秒576の素晴らしいタイムを刻み。このアドバンテージを生かしたまま、見事、脅威の開幕5連勝をマークした。

充実の5連勝、茅野選手

「狙い通りにいきました」と喜色満面の茅野選手だったが「ライバルとの差がそれ程無いので、これからも気をつけていきたいですね」と、最後は自らの気を引き締める場面も。好調であっても決して慢心しないメンタリティーが、この5連勝を支えているのかもしれない。

地元で奮闘する高舘選手

 同クラスでは、同じくダンロップユーザーである古谷哲也選手が3位表彰台を獲得、梅村伸一郎選手も2本目にタイムを伸ばして4位入賞を果たしている。さらに地元北海道からのエントリーとなった高舘光洋選手が、強豪ひしめくこのクラスで見事6位入賞、ポイントを獲得している。


 排気量1000cc以下のマシンで争われるN1クラスでは、前回今期初優勝を飾った折茂 紀彦選手が好調を維持、今回も2位に入る健闘を見せた。ここ3戦、確実に上位に食い込んでいるだけに、今後も目が離せない。

 第2戦から3連勝を続けていたSA2クラスの田原憲選手、惜しくも4連勝はならなかったものの、安定した走りで2位に入り、依然トップの座を守っている。高いポテンシャルを維持したまま、後半戦を迎える事になった。同じく後輪駆動、排気量1000cc以上のマシンが出場するN3クラスでトップの野島孝宏選手も2位入賞。次回以降の巻き返しを図る。

 SA3クラスでは2選手が活躍、共に表彰台を獲得している。津川信次選手はトップと僅か0.4秒差の2位、川脇一晃選手も他の選手が苦しんだ2本目にタイムを伸ばし、3位入賞、共にトップが狙える位置をキープしている。また改造車のSCクラスでも、谷津伸樹選手、永井伸一郎が、共に今期自己最高位となる、2位、3位に入り、次回に期待がふくらむ結果となった。


 結果を振り返ると、3クラスで優勝、さらに全てのクラスで表彰台を獲得したダンロップ勢。暑さが増す夏は「DIREZZA 03G」の真価を示す絶好の時期だけに、更なる活躍を期待せずにはいられない。次回は7月7日と8日、北陸は富山県南砺市、イオックスアローザを舞台に、熱い戦いが繰り広げられる。
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ニュルブルクリンク2014