全日本ジムカーナ選手権第3戦 スポーツランドSUGOマルチコース
コース攻略と悪天候が立ち塞がる事となったSUGOラウンド!

タイトなコーナーが組み合わさったスポーツランドSUGOマルチコース

 全日本ジムカーナ選手権第3戦は前戦の名阪ラウンドから2週間という短いインターバルでの開催となり、宮城県は柴田郡に位置するスポーツランドSUGOマルチコースで5月11日に開催を迎えた。
 ここスポーツランドSUGOのメインとなる国際公認レーシングコースでは4輪はスーパーGT、フォーミュラーニッポンと言った日本国内トップカテゴリーのモータースポーツが開催されるサーキットである。そして今回開催された全日本ジムカーナ選手権はそんなレーシングコースの内側に位置するマルチコースで行われた。このマルチコースは以前までレーシングカート専用に使用していたコースで、普通乗用車のサイズとなるジムカーナの競技車両にとってはタイトなコーナーが連続するコース設計だ。


 決勝前日の公開練習は朝から太陽をさえぎるように空には分厚い雲が広がり、気温も10度と5月中旬では例年に無いくらい強く冷え込む天候の中行われた。そしてドライバー達はは明日の決勝で良いタイムを出すため、それぞれのコーナーをぎりぎりいっぱいまで攻める姿が目立ち、コースアウトやパイロンに触れペナルティを受ける車が普段より多くみられた事から、今回のコース設定の難しさがよく伝わる練習日だった。


 そして迎えた決勝当日、昨夜からの雨がまだ朝になっても降り止んでおらず、また午後からもどうなるか予想の付かない空模様がひろがり、1本目のスタートが切られた午前9時の時点で気温12度、路面温度14度とやはり気温と路面温度は低くダンロップユーザーは皆DIREZZA 03G S1コンパウンドを選択しての出走。この雨の影響でコースアウトやパイロンに触れてしまうドライバーが続出し、やはり天候に苦しめられているようだ。しかし、午後の2本目が始まる頃には雨はあがり、気温15度、路面温度16度まで上がり2本目が勝負の決め手となる事となった。

今季初の表彰台を獲得した久保真吾(NSX)。

 SA2クラスはNSXを駆る久保信吾(NSX)が今季初の2位表彰台を獲得。久保は1本目、雨の影響によるウエット路面でペースをみだしてしまい、パイロンに触れ9位と順位を大きくおとしてしまう。しかし勝負所が2本目になったことで気持ちを入れ替える事ができたのか、2本目はノーミスでトップにわずか1000分の6秒遅れのタイムをマークし見事2位表彰台に上がる事となった。

ポイントランキング単独トップに立った川脇一晃(ランサー)。

 SA3クラスは前戦の名阪で今季初優勝を飾った川脇一晃(ランサー)がここSUGOでも好調さをキープ。ウエット路面の1本目でうまくマシンをコントロールしトップタイムをマーク。2戦連続優勝に期待が掛かった勝負の2本目、わずかの差でトップに届かず連続優勝を逃してしまう事に。だが川脇はこの2位入賞でポイントランキング単独トップに立つ事となった。

今年はシリーズチャンピオン獲得を予感させる古谷哲也(ランサー)。

 N4クラス、ダンロップユーザーの古谷哲也(ランサー)が3位に入賞し3戦連続表彰台に。古谷の1本目はウエット路面とタイトなコース設定に苦しめられミスを犯してしまうが、続く2本目はドライ路面に変わった事でペースを取り戻しミスなくスムーズな走りで見事3位表彰台をゲット。次戦でも表彰台獲得に期待を持てそうだ。

ベテラン谷津伸樹(ランサー)が今シーズン初の表彰台をゲット。

 SCクラス、今レース1本目で2番手タイムをマークした好調の谷津伸樹(ランサー)は勝負が掛かった2本目好タイムの1分10秒457をマーク。しかしタイムを更新され優勝は逃してしまうが見事今季初の表彰台をゲット。このクラス終わってみれば2位以降の2秒173の間に6名のドライバーがひしめき合う混戦クラスとなった。

軽量でパワフルなマシンを巧みに操る村上仁(YT41)

 クラス最後の出走となるDクラス。独特のフォーミュラーカーで出走するこのクラスで村上仁(YT41)が暴れるマシンをうまくコントロールし僅差の戦いだったこのクラスで2位表彰台を獲得。これで開幕から3戦連続の表彰台を獲得し次戦こそは表彰台の真ん中に立っていて欲しいと期待が掛かる。


 今回はコース設定や悪天候で厳しい戦いを強いられる事となったが、次戦6月15日梅雨が無い北海道オートスポーツ砂川での開催でダンロップユーザー達の活躍に期待したい。
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Motercycle
ニュルブルクリンク2014