第1戦・第2戦 ツインリンクもてぎ 北ショートコース

2014/12/12

国内カートレースの最高峰が今年も開幕
B.ハンリーが全車抜きで驚異の逆転優勝を飾る!

 2015シリーズの幕を開けるもてぎ大会で、ダンロップはタイヤサプライヤーとして11名のドライバーをサポートした。
ドライコンディションの大会初日に行なわれたタイムトライアルでは、阪口晴南がトップタイムをマーク。イギリスから参戦してきた国際レースのトップランカー、ベン・ハンリーが2番手に。続いて行なわれた第1戦の予選で、阪口はトラブルのためストップしたが、ハンリーが激しいバトルを制してトップでゴールした。
大会2日目は小雨の一日。第1戦の決勝では、ぶっつけ本番でウェットコンディションのレースに挑んだハンリーが序盤で後退すると、澤田真治が先頭に立つ。KFクラス初レースの澤田はやがて順位を下げていったが、今度は山川仁也が2番手に浮上し、自己最上位の2位を獲得した。
宮田莉朋が3位、朝日ターボが4位、澤田が5位に入賞した。
第2戦の予選ではハンリーが2番手でゴールしたが、決勝のスターティンググリッドでハンリーのマシンにトラブル発生。緊急修理のハンリーは最後尾から決勝をスタートすることとなった。
雨上がりのコースで第2戦の決勝が始まると、ハンリーが猛攻を開始。1周で12台を抜き去り、その後も次々に前のマシンをかわしていく。19周目、ついにハンリーがトップに浮上。圧巻の速さを見せつけたハンリーが、最後は独走で勝利を飾った。また、タンデム走行の阪口と宮田が3・4位でフィニッシュ。1位と3~11位をダンロップユーザーが占める結果となった。

大小瀬 求

住友ゴム工業株式会社 ダンロップ モータースポーツ部

 今回は最初のレースで、正直なところ緊張もありました。そういう中で、ドライコンディションのタイムトライアルや第1戦の予選ではいい結果を残せましたし、ウェットコンディションの大会2日目ではハンリー選手が優勝してくれました。次戦の会場になるフェスティカサーキット瑞浪は、去年、とてもいい結果を残しているサーキットなので、いいイメージを持ってレースに臨めると思います。

14

ベン・ハンリーBen HANLEY

タイムトライアル 2番手
第1戦 予選 1番手 / 決勝 7位
第2戦 予選 2番手 / 決勝 1位

 第2戦の決勝では、オーバーテイクのチャンスが多い1周目に全神経を集中しました。優勝できて本当にうれしいです。日本のドライバーたちはレベルが高く、楽に勝てた訳ではありませんでした。チームとダンロップの方々に心から感謝したいです。

12

山川 仁也Jinya YAMAKAWA

タイムトライアル 4番手
第1戦 予選 6番手 / 決勝 2位
第2戦 予選 7番手 / 決勝 失格

 昨年までマシントラブルが多くて結果を残せなかったので、チーム体制を新しくしました。開幕前はその準備で苦労したので、第1戦の2位は素直にうれしいです。難しい状況の中で、集中してきっちり走り切れたことが結果につながったのだと思います。

1

宮田 莉朋Ritomo MIYATA

タイムトライアル 9番手
第1戦 予選 4番手 / 決勝 3位
第2戦 予選 6番手 / 決勝 4位

 レインのセッティングは煮詰め切れていなかったし、僕自身もそのマシンを完全に操ることができませんでした。去年チャンピオンを獲れて、今年は追われる立場だけれど、守りに入ってはいけないと思っています。去年より優勝回数を増やすことが目標です。

3

阪口 晴南Sena SAKAGUCHI

タイムトライアル 1番手
第1戦 予選 21番手(リタイア) / 決勝 19位(リタイア)
第2戦 予選 4番手 / 決勝 3位

 第1戦ではトラブルが続いて落胆したけれど、第2戦で結果を残すことができて、ほっとしています。第2戦の決勝はスリックタイヤを選ぶ選手も現れる難しい路面だったのですが、常にタイヤのコンディションを考えて、濡れた部分を選びながら走りました。

2

朝日 ターボTurbo ASAHI

タイムトライアル 3番手
第1戦 予選 5番手 / 決勝 4位
第2戦 予選 3番手 / 決勝 6位

 順位が落ちたり上がったりを繰り返す不思議な一日で、どうしたらいいんだろうと悩むことが多かったですね。第2戦の決勝は勝つつもりでいったのですが、雨がもっと降るつもりで合わせたセッティングが逆の方向にいってしまったようで、残念です。