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20167/24SUN第4戦 スポーツランドSUGO

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Epson NSX CONCEPT-GT恵みの雨に予選は好位置キープ、
決勝は力走で完走を果たす。

7月23〜24日、SUPER GTシリーズ2016の第4戦、「SUGO GT 300km RACE」がスポーツランドSUGOを舞台に開催された。今年もダンロップはGT500に、長い関係を築き上げているNAKAJIMA RACINGの「Epson NSX CONCEPT-GT」(中嶋大祐/ベルトラン・バゲット)で挑む。オートポリスで行われる予定だった第3戦が、熊本地震の影響でコースが損傷して中止となったが、この間にSUGO、そして鈴鹿で公式テストが行われ、ホンダ陣営はエンジン、車体の改善をはかってパフォーマンスを大幅に向上。NSX CONCEPT-GTは全体で著しくタイムを上げていただけに、第2戦の10位を上回る結果を残すことが期待された。

SUGO、鈴鹿での公式テストでは、「クルマもエンジンも、大きく変わっていた」と進化を実感していた中嶋大祐だったが、それに伴いコーナリングスピードも上がってタイヤにかかる負担も増していた。そのことは予選前に行われた公式練習にも共通し、「Epson NSX CONCEPT-GT」は15番手に甘んじてしまう。そこでチームは大きくセッティングを改め、予選のQ1にベルトラン・バゲットを送り込むこととなった。

この大変更が功を奏し、10番手に食い込んだ。上位8台が進出できるQ2に駒を進めることはできなかったものの、公式練習のポジションを考えれば、好結果を得られたと言ってもいいはずだ。それでも中嶋は、「セッティングを変えて、予想よりもいい結果が出たが、テストでもトラブルが起きてセッティングが煮詰められなかった。今回も自分たちが考えていた方向ではなく、緊急対策として変更した結果のもの」と、厳しい表情のまま。

それでもタイムは大きく向上し、決勝への期待を抱かせた。前回も14番手スタートから、粘りの走りで10位フィニッシュを果たしており、今季最上位の10番手スタートなら、どこまで浮上してくるか期待も高まる。今季最高の結果を見据え、決勝に挑むこととなった。

日曜日の早朝に行われたフリー走行は、小雨が降るウェットコンディションの中、「Epson NSX CONCEPT-GT」は3番手タイムを記録する。ウェットタイヤが性能を発揮、同じようなコンディションで決勝が行われれば、猛追もきっと可能だった。期待は一気に高まったものの、肝心の決勝は霧雨こそ舞っていたものの、路面は徐々に乾いていき、ドライタイヤでも十分走行可能な状態となった。

それでも一部にウェットパッチを残す中、スタートを担当したバゲットが、いきなり快走を見せる。「すごく調子が良くて、プッシュすることができたよ。前のクルマのタイヤのタレが大きかったようで、追いつくことができた。僕が走った時はダンロップタイヤのパフォーマンスは、すごく良かった」とバゲット。

10周目には7番手、14周目には6番手、そして16周目には5番手にバゲットは浮上。そんな中、クラッシュ車両を回収するため、26周目からセーフティカーがコースインし、再スタート後のピットロードオープンを待って、31周目に中嶋と交代することとなる。

後半も快進撃が続くかと思われたが、逆に思うようにペースが上げられなくなり、我慢の走りを強いられた中嶋。路面状態の変化とともにリヤが安定しなくなり、それが最後まで続いたからだ。やむなく次第に順位を落とし、最後は12位でレースを終えることとなった。「スティントの前半、リヤが不安定になってGT300を抜くのも大変でした。後半、少し良くはなったのですが、前との差が開いてしまっては……。この不安定になる症状はこれまでにもあって、出たり出なかったりしているので、改善しないといけませんね」と中嶋。無念の結果にはなった、NSX CONCEPT-GTのパフォーマンス向上も確認でき、バゲットの快走も次につながるはずだ。その次戦は追い上げて10位、ポイント獲得なった第2戦と同じ富士が舞台。「結果はともかく、今回は予想以上に戦えたと思うので、これを次回につなげたいし、手応えはあります」とも中嶋。ダンロップモータースポーツの斉脇課長は、今回のレースを振り返りつつ、同様に巻き返しを誓う。「SCが入るまでは5番手まで上がって期待したんですけど、後半のコンディションに合わなかった感じで、全体的にペースが上がっていく中、温度も次第に高くなってきましたし、そのあたりしっかり対応してあげられたら、ポジションを守れたかもしれません。ただ、やるべきことは分かったので、それを次の富士、そして鈴鹿に向けて準備をしていくつもりです」。きっと今後の2戦には、今季最高の走りを期待できそうだ。