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20168/28SUN第6戦 鈴鹿サーキット

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SUBARU BRZ R&D SPORTが、井口/山内のヤングコンビで待望の初優勝を飾る!
GAINER TANAX GT-Rも3位入賞、2台が表彰台を獲得する

8月27〜28日、SUPER GTシリーズ2016の第6戦、「インターナショナル鈴鹿1000km」が鈴鹿サーキットで開催された。ダンロップはGT300において、昨年ダブルタイトルを獲得したGAINERの「GAINER TANAX GT-R」(アンドレ・クート/富田竜一郎)と「GAINER TANAX AMG GT3」(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム)、そしてR&D SPORTの「SUBARU BRZ R&D SPORT」(井口卓人/山内英輝)の3台を引き続き走らせ、さらにAudi Team Hitotsuyamaの「Hitotsuyama Audi R8 LMS」(リチャード・ライアン/藤井誠暢)も陣営に加えることとなった。前回の富士スピードウェイでの第5戦では「Hitotsuyama AudiR8 LMS」が2位入賞。ダンロップユーザーとして、今季最上位を得たばかりか、残る3台も揃って入賞という誇るべき結果を残した。一歩、また一歩と前進を果たしたからには、より大きな前進が欲しい。期待はかくして、さらに高められた。

前回の入賞揃い踏みの影響か、ウエイトハンデも積み重なっての走り出しとなった土曜日の公式走行は、ダンロップユーザーの最上位は「GAINER TANAX GT-R」の6番手、これに「SUBARU BRZ R&D SPORT」が続いていたが、他の2台は中団に埋もれてしまう。だが、サーキット上空を白い雲が覆い、直前には小雨もぱらつくなど、コンディションが今ひとつだったことが影響していたようだ。予選には強い日差しが注ぐまでとなり、本来の鈴鹿1000kmらしさを取り戻す。
Q1では「クルマが良くなっていて、それにタイヤも合っていました」と語る「GAINER TANAX GT-R」の富田が8番手、「SUBARU BRZ R&D SPORT」の井口が9番手につけるも、「Hitotsuya AudiR8 LMS」のライアンは15番手で、「GAINER TANAX AMG GT3」の平中は16番手で、あと一歩のところでQ2進出ならず……と思われた。だが、Q1終了から間もなく、一台にベストタイム削除のアナウンスがあり、「Hitotsuyama Audi R8 LMS」が繰り上がってQ1突破に成功する。

このペナルティ、実は平中に対しての走路妨害行為によるものだった。「ありえない。コースの真ん中で変な進路変更をしてきて、僕は当たるか、コースアウトするしかなかった。実際にコースアウトしてフロアを痛め、何よりアタックのタイミングを完全に失ってしまいました。タイヤは非常に良く、セクター2までベスト、ベストでつなげていたので、何もなかったら僕も5番手ぐらいは行けたはず」と平中。今回は100戦の節目のレースだったが、いきなり出鼻をくじかれ、悔しい表情を平中は見せた。
その悔しさを、まずはチームメイトのクートがフォローした。「GAINER TANAX GT-R」が6番手に、そして「Hitotsuyama Audi R8 LMS」の藤井も12番手につける。その直後には、「SUBARU BRZ R&D SPORT」の山内が4番手へとジャンプアップを果たす。「練習から予選にかけて、大きくステップできたことをチームに感謝します。欲を言えば、フロントローに行きたかったですけど、今僕らが持っているパフォーマンスは最大に発揮できたと思います」と山内、Q2終了後には井口とがっちり握手を交わしていた。

決勝レースが行われる日曜日は、強い日差しどころか早朝の天気はあいにくの雨模様。これに笑顔を見せていたのが、「Hitotsuyama Audi R8 LMS」の藤井だ。「このまま降り続いてくれたら、相当面白いことになりますよ!」と、ウエットコンディションにかなりの自信の様子だ。
今回は早朝のフリー走行がなく、通常は8分間のウォームアップが20分間に延長された。その開始時はまだ路面は濡れていたこともあり、「Hitotsuyama Audi R8 LMS」は宣言どおり上位につける。だが、すでに雨は止んでいたため、徐々にコンディションが回復すると「SUBARU BRZ R&D SPORT」がトップに浮上する。

その後マシンがグリッドに並べられると、一部はもうスリックタイヤを履いている状況の中、ギリギリまでタイヤ選択には決断を要するも、結局一台を除いて、皆スリックタイヤに交換する。

路面は瞬く間に乾き、レインタイヤを選んだ一台がオープニングラップだけで順位を落とす中、「SUBARU BRZ R&D SPORT」の山内が2番手に、「GAINER TANAX GT-R」のクートが3番手につけることとなる。

特に井口のトップに対するプレッシャーは強烈で、ピタリと食らいついて離れず。第2スティントからはピットインのタイミングがそれぞれ異なるため、めまぐるしくトップが入れ替わったものの、勝負の分かれ目となったのは、レースのほぼ折り返しとなった83周目からのセーフティカーランだった。これより早く3回目のドライバー交代を行っていたか否か。結論から言えば、先に行っていた方が正解で、トップとの差を詰められたばかりか、後の交代のタイミングに対して幅を広げられたからだ。

その結果、全車が最後5回目のドライバー交代を済ませた時に、トップに立っていたのは「SUBARU BRZ R&D SPORT」で、2番手は「GAINER TANAX GT-R」だった。しかし、この2台には序盤にハプニングが生じていた。ともに25周目、ピットに入って井口、富田に代わるが、S字で接触して井口はスピン、そして富田にはドライビングスルーペナルティが課せられていたのだ。いったんは遅れをとったふたりながら、これは後のSCランで帳消しにされる。そして最後の最後にバトル再勃発かと思われたものの、今度は井口が富田を寄せつけず。むしろ、それまでも何度か見舞われていた通り雨が、ゴール間際になってかなりの強さで降ってきたからたまらない。「SUBARU BRZ R&D SPORT」はなんとか逃げ切ったものの、「GAINER TANAX GT-R」は、あと2周というところで1台の逆転を許していた。それでも3位でフィニッシュし、「Hitotsuyama Audi R8 LMS」も6位を得る。
「出て行ってすぐ追突された時には、終わった!と思ったんですが、思っていたほどのダメージもなく、その後はいいペースで走れました。SCのタイミングというラッキーもありましたが、誰にもミスがなかったのが大きかったですね。山内君と組んで2年目、ようやく勝ててよかったです」と井口。3台が入賞を果たす中、「GAINER TANAX AMG GT3」はまたも不運に見舞われ、スロットルボディ内部の部品損傷によって、70周目にリタイアを喫していたからだ。

何はともあれ、ダンロップモータースポーツの斉脇課長も安堵の様子。「やっと勝てました。テストを重ねて決勝を安定して走れるタイヤができ、またセットアップも進んでいたので、実は自信があったんです。ウチの2台が当たった時は、かなりヒヤッとしましたが。11番(GAINER TANAX AMG GT3)のリタイアが残念ですが、何もなければ前回のように全車揃って入賞できたかもしれません。そんなに欲張るな、と言われそうですね、やっぱり優勝できてよかったです」と語っていた。
なお、この勝利で井口と山内は、ランキングリーダーに浮上、ラスト3戦にもキープすることが期待されるとともに、他の3台も続いてくれれば、なお最高である。