DUNLOP MOTORSPORT
チーム紹介
第8戦 11月2日(土)~11月3日(日) ツインリンクもてぎ(栃木県)
予選15位からスタートのEpson HSV-010
決勝は着実な走りで11位フィニッシュ!

13番手に浮上のEpson HSV-010

 全8戦で争われる2013年スーパーGTシリーズは、第8戦「もてぎGT250kmレース」で、ファイナルを迎えた。舞台となるツインリンクもてぎのロードコース(1周4.801km)は、ストップ&ゴーのテクニカルサーキット。シリーズ最短となる250km の激しいスプリントバトルが展開される。
 スーパーGTのウエイトハンデは、第6戦までは獲得ポイント×2kgで設定され、第7戦では獲得ポイント×1kgと半減。そして最終戦では、開幕戦と同様なノーウエイトハンデとなるため、マシンのポテンシャルを最大限に発揮したバトルが展開される。
 ダンロップは、GT500クラスは1チーム1台、GT300クラスは1チーム2台のマシンにタイヤを供給。GT500クラスは、ダンロップユーザーとして9年目となる「NAKAJIMA RACING」が、Honda HSV-010 GTの「Epson HSV-010」で参戦。09年に実施されたGT500の新しい車両規定が今シーズン限りとなり、来季には一新される。2010年にデビューしたHSV-010 GTも、シリーズ戦としては、今回のレースが最後の戦いとなる。
 GT300クラスは、ダンロップユーザーとして4年目の「GAINER」(ゲイナー)。今季は「Audi R8 LMS Ultra」から、FIA GT3仕様の最新モデルの「Mercedes-Benz SLS AMG GT3」にマシンを変更。さらに1カーから2カー体制となり、悲願のタイトル獲得を目指す。
 今回、ダンロップがサーキットに持ち込んだタイヤは、GT500クラス、GT300クラスともに、ドライ用はソフトとミディアム。ここでは9月17日に合同の公式テストが行われ、前戦のオートポリスのデータと合わせて、さらにグリップを高めた仕様のタイヤを投入。ウエット用は、浅溝と深溝ともにソフトとミディアム。予選は、GT500はドライ用のミディアム、GT300はソフトで臨んだ。

予選でのEpson HSV-010

【GT500】
 今季の「NAKAJIMA RACING」は、チーム加入4年目の道上 龍選手と、中嶋 悟総監督の息子である中嶋大祐選手が新たに参戦。昨年はGT300クラスでCR-Zを駆り、今季GT500に初挑戦の中嶋大祐選手は、スーパーフォーミュラでも「NAKAJIMA RACING」から参戦する。ホンダHSV-010 GTはデビューイヤーにチャンピオンマシンとなり、ラストイヤーとなる今季は、最後を飾るべく、さらなるポテンシャルアップを図っている。
「NAKAJIMA RACING」は、昨年の第2戦富士でポールポジション獲得し、第7戦オートポリスでは2位、最終戦(第8戦)もてぎでは3位とウエット絡みの難しいコンディションでは、高いパフォーマンスを発揮し、ウエットに強いダンロップを印象づけている。今年の開幕戦岡山でも、ウエットの予選で2番手につけた。さらに第4戦SUGOでは8位入賞を果たして今季初ポイントを獲得。そして最終戦となるツインリンクもてぎを迎えた。
 土曜の予選日は、肌寒い曇りとなったが、ドライコンディションで争われた。午前9時から2時間の公式練習では、Epson HSV-010は15番手でセッションを終えた。
 午後2時からのノックアウト方式の予選では、中嶋大祐選手がQ1のタイムアタックを担当したが15番手となり、決勝はクラス最後尾となる予選15位からのスタートとなった。

スタート前の決勝グリッド

 日曜の決勝日は、前夜に雨が降ったこともあり、早朝には路面はまだ湿っていたが、午前8時50分から30分間のフリー走行は、ドライコンディションで行われた。ここでもEpson HSV-010は15番手でセッションを終えることとなった。
 250km、53周で争われる決勝レースは、午後1時30分に1周のフォーメーションラップがスタート。Epson HSV-010をドライブする中嶋大祐選手は、15番手で1コーナーに進入。オープニングラップでミスをした19号車SC430をかわして、Epson HSV-010は14番手に浮上。13周目には8号車 HSV-010をパスして13番手に浮上。19周目には各マシンのピットインが始まり、Epson HSV-010は21周目にピットインして道上 龍選手に交代。その後は再び15番手まで後退してしまう。
 懸命に追走を続けた道上 龍選手だったが、抜くまでには至らなかった。だがライバル勢のアクシデントなどもあり、11位でゴールとなった。道上 龍選手:中嶋大祐選手は、ドライバー&チームランキング15位でシーズンを終えた。

ピットを離れるEpson HSV-010

「レースラップタイムでは負けてはいないエリアにいるのですが、予選の一発が決まらず、苦しい展開になっています。最初のポジションが悪いだけに、レースでは、そんなに簡単には抜いてはいけません。次のJAF GPはシリーズ外なので、いろいろなことを試す場にはなると思いますが、いい結果を残したいですね」と中嶋 悟総監督はコメント。
「今回もオートポリスと同じく予選でのパフォーマンスが悪かったことが、レースの結果として響いてしまいました。まだまだパフォーマンスアップしなければなりません。あとはJAF GPのみ。来季は、マシンとタイヤサイズが変わるので、また新たなスタートとなりますが、頑張っていきたいと思います」と語る道上 龍選手。
「予選は、まだまだタイムが足りなくて辛いのですが、決勝では、8号車と1号車は自力でオーバーテイクすることができました。ラップタイムから見ると、そんなに悪くなく戦えているので、これを予選でも発揮できるように、基本的な部分から直していかなければならないですが、必ずいい方向に行くと思うので頑張ります」と中嶋大祐選手は語った。

今年最後のJAF GPでの活躍を期待したい

 今季のスーパーGTシリーズは全8戦が終了。あとは今季の最後を飾るJAF GP FUJI SPRINT CUP(11月23~24日)。4年目を迎えるノンタイトルの特別戦で、金曜に予選、土曜と日曜にドライバー交代のない100kmのスプリントレースが各1回行われ、GT500とGT300の各クラスは、それぞれ別レースとして争われる。フォーミュラ・ニッポンのスプリントレースも同時開催されるので、見逃せない一戦となるだろう。





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