DUNLOP MOTORSPORT
チーム紹介
GAINER DIXCEL SLS、11号車が2位でシリーズポイントリーダーに
GT300クラスには今回24台の車両が参加した。「GAINER Rn-SPORTS SLS」(10号車=植田正幸/山内英輝)、「GAINER DIXCEL SLS」(11号車=平中克幸/ビヨン・ビルドハイム)の2台がダンロップタイヤを装着してエントリー。ランキング2位の11号車は74kg、また10号車は2kgのハンディウエイトを搭載しての参戦となった。

11号車と10号車がそろってピットアウト

9日朝の公式練習では、軽量な10号車が7位、ウエイトの重い11号車は14番手と苦戦。公式予選Q1は、曇り/ウエット路面でスタート。セッション残り6分の時点で10号車の山内が5番手タイムをマークしてQ2進出を果たしたが、11号車のビルドハイムはスロットルの問題もあり思うようにタイムが伸びず19位どまり。これで決勝レースのグリッドが確定した。13台が残ったQ2では、10号車の植田が12番手となり、こちらも決勝グリッドが確定となった。

山内は12番グリッドからスタートし序盤のうちに次々と順位を上げた

10日の決勝レースは予定どおりの15時に、SC先導でのスタートとなった。SCが隊列から外れた3周目から本格的なバトルが始まると、10号車の山内、11号車のビルドハイムとも素晴らしいパフォーマンスを発揮。強い雨が降り始める8周目までに、山内は6位、ビルドハイムは12位まで順位を上げた。10周目にSCが導入され15周で赤旗中断となった。この時点で山内は6位、ビルドハイムは10位となり、2台ともポイント獲得圏までポジションアップを果たすことに成功した。

3位まで順位を上げた山内がピットインして植田に交代

30分の中断を挟みレースは再開。路面の雨量とダンロップタイヤのマッチングが素晴らしく、2台は次々にポジションアップ。22周目には山内が4位、ビルドハイムが5位まで躍進を見せた。23周目、11号車のビルドハイムは10号車の山内をパスしてさらに26周目には2位へ浮上。しかしトップの車両とは約15秒も離されており、なかなか追いつくことは難しそうだった。また10号車の山内も27周目には3位まで浮上した。

ビルドハイムも序盤にポジションを大幅にアップさせ平中に交代した

折り返し点を過ぎて35周で10号車の山内がピットインし植田に交代。13位でコースに戻った。しかし38周目にスピンを喫し20位まで順位を落とすことになってしまった。一方11号車のビルドハイムは38周でピットインして平中に交代し5位でコースに復帰した。平中は41周目に4号車BMW Z4から4位を奪い、翌周にピットインを遅らせていた車両がピットに入ると3位へ。さらに44周目には86号車ランボルギーニをかわし2位へ浮上。50周を過ぎて雨脚が強くなりSCランとなると、トップとの差が一気に縮まった。しかし最後までSCは隊列から外れることなくレースは終了。逆転優勝こそならなかったが2位表彰台を獲得しシリーズポイントリーダーを奪取した。10号車は順位を回復し14位だった。

2位表彰台を獲得しポイントリーダーに躍り出た平中とビルドハイム

「最後まで雨が続いてくれるよう願っていました。ダンロップタイヤなら最後までOKだと思っていましたし。前のSUGOでノーポイントでしたから今回は慎重な運転になりましたが、後半はチームメイトが素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました」とビルドハイムは満足そうな表情を浮かべ、平中も「クリーンなバトルができました。予選19位から考えると2位という結果は素晴らしいです。最後はSCがいなくなれば逆転できるかもしれないと思いましたが、仕方ないですね。あと3戦残っていますが、次の鈴鹿もしっかり走ってタイトルを目指したいと思います」と力強くコメントした。





Global Race Category
Domestic Race Category
Motercycle
ニュルブルクリンク2014