第4戦 6月21日(日) セパンサーキット(マレーシア)
Epson NSX、ラスト1周の接触で入賞を逃す!
DUNLOP SARD SC430、次戦につながる完走

土曜日の公式練習はドライからウエット、予選はドライで行われた

 2009年スーパーGTシリーズ第4戦(6月20~21日)は、シリーズ唯一の海外ラウンドとなるマレーシア・セパンサーキットを舞台に開催された。熱帯雨林気候に属するマレーシアは、赤道に近いために年間を通じて気温が高く、スコールなどもあり、天候は急変しやすい。全長5.542kmのセパンサーキットは、低~高速コーナーが組み合わされたテクニカルコースで、アクシデントも多く、マシン、タイヤ、ドライバーに過酷なレースだ。
 今季ダンロップは、ユーザーとして5年目を迎える「Epson NAKAJIMA RACING」:Epson NSXと、2年目となる「LEXUS TEAM SARD」:DUNLOP SARD SC430の2チーム、2台にタイヤを供給している。
 今回、ダンロップがマレーシアに持ち込んだドライ用タイヤは、ソフト、ミディアム、ハードの3種類。ウエット用は、溝の深さの違う2種類を用意。決勝レースは、Epson NSXとDUNLOP SARD SC430は、2台ともにミディアムでスタートした。

公式予選ではタイムが伸びなかった
    DUNLOP SARD SC430

 今季、Epson NSXは、ロイック・デュバル選手と、新パートナーのルーキーの中山友貴選手がドライブ。全日本F3選手権からステップアップした中山友貴選手は、初のスーパーGTでトップカテゴリーのGT500に参戦したが、毎戦、着実な成長を見せている。
 今季はコスト削減のために、予選前日の公式練習がなくなり、マシンが走行できるのは、予選日と決勝日の2日間のみで、より短時間でマシンを煮詰めなければならない。
 レースウィークの初走行は、予選日の午前10時から行われた90分の公式練習。ドライだったのは開始直後の数分で、すぐに強い雨が降り出し、完全なウエットでの走行が続いた。終盤には雨も上がって強い日光も差したが、トップタイムは、開始直後にロイック・デュバル選手がマークした2分04秒677だった。午後に行われた公式予選1回目は、ロイック・デュバル選手がアタックしたが、セッティングが決まらないためにタイムが伸びずに予選13位となり、今回もトップ8に権利があるスーパーラップ進出は果たせなかった。
 DUNLOP SARD SC430は、GT参戦6年目のアンドレ・クート選手とGT500クラス初参戦の平手晃平選手がペアを組む。フォーミュラ・ニッポンをはじめ、昨年はGT300クラスでも活躍した平手晃平選手。前回に続き、今回も平手晃平選手がタイムアタックを担当。まず、アンドレ・クート選手が予選基準タイムのクリアを目的に走行を行った。
 平手晃平選手は、セッション終盤のGT500クラスの単独走行セッションで自己ベストタイムをマーク。だが、DUNLOP SARD SC430はクラス最後尾の予選14位に終わった。

Epson NAKAJIMA RACINGの   中山友貴選手(左)と中嶋悟総監督

 決勝当日は、朝から強い日差しが降り注いだが、上空には黒い雨雲が見られ、スコールも予想される状況だった。午前10時45分からのウォームアップ走行はドライで行われた。だが、続いて行われたサーキットサファリ(観客を乗せたバスとマシンが混走)はスコールで完全なウエット走行となった。ウォームアップ走行は、DUNLOP SARD SC430は10位、Epson NSXは13位だった。
 スーパーGTは、F1マレーシアGPに次ぐ人気イベントであり、約3万人の観衆がサーキットに訪れた。決勝レースは、気温がピークになる時間帯を避けて、午後4時に54周で争われる決勝レースがスタート。ポールのマシンがピットスタート、予選5位のマシンがエンジン交換のために10グリッド降格となり、Epson NSXとDUNLOP SARD SC430は、スタート時に、それぞれ2グリット分アップすることとなった。
 Epson NSXは、中山友貴選手がスタートドライバーを担当し、1周目は11番手をキープしたが、2周目には12番手に後退。6周目には、再び11番手に浮上し、9番手まで浮上して24周目にピットイン。右フロントのホイールナットのトラブルでタイムロスもあったが、終盤には入賞圏内となる10番手争いを展開したロイック・デュバル選手。だが、ラスト1周の2コーナーで10番手争いのマシンと接触して、左リヤタイヤにダメージを受けながらペースダウンしての走行となり11位でチェッカー。10位ゴールの接触したマシンに30秒加算のペナルティが科せられたが、タイム差が大きく、順位の変動はなかった。
「厳しいレースとなりました。予選結果がよくなかったこともあり、経験のために中山選手にスタートを任せました。最後に入賞を逃してしまいました。さらにチームの総合力を高めて、次戦では表彰台に上がりたいですね」と中嶋悟総監督はコメント。
「初めてのコースで、完璧ではないマシンをどうアジャストして戦うのかがわからず、なかなかペースを上げられませんでしたが、いろいろと勉強ができました。次のSUGOはF3で走っているので、いい結果を出したいと思っています」と中山友貴選手。

決勝ではタイヤが路面コンディションに合わず苦戦したDUNLOP SARD SC430

 予選14位のDUNLOP SARD SC430は、平手晃平選手がスタートドライバーとなり、1周目は12番手をキープ。6周目には10番手までポジションアップしたが、タイヤが想定外に早く厳しくなってしまい、18周目には11番手に後退。20周目にピットインしてアンドレ・クート選手に交代し、ハードのタイヤを装着してコースに復帰したが、なかなかペースアップすることかできずに13位でゴール、3戦連続入賞は果たせなかった。
「序盤はいい感じで走れたのですが、タイヤと路面コンディションがマッチしなかったのか、ペースが上がらなくなってしまい、早目の20周でピットインしました。セパンに向けて行われた鈴鹿でのタイヤテストは気温が低くかったこともあり、クルマとタイヤのセッティングを合わせきれなかったようです。周囲はウエイトハンデも増えているので、今回のデータを生かして、次のSUGOでは、上位入賞をしたいです」と平手晃平選手。

今回は2台ともに完走を果たし、SUGOと鈴鹿へ向けてのデータを得られた

 ダンロップ勢は、セパンでの活躍を期して臨んだが、コンディションとマッチングせずに、思うような結果を残せなかった。だが、2台が完走したことで、それぞれミディアムとハードのタイヤで走行しており、SUGOと鈴鹿へ向けてのデータを得ることができた。
 次戦は、宮城県・スポーツランドSUGOで開催される全9戦の折り返し点となる第5戦(7月25~26日)。アップダウンの続くテクニカルコースで、アクシデントの多いレースでもある。ダンロップ勢がさらなるパフォーマンスを発揮することを期待したい。


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ニュルブルクリンク2014