第4戦 6月24日(日) セパンサーキット(マレーシア)
BANDAI DIREZZA SC430は2ストップで11位
Epson NSXは1周目の接触が大きく響いて15位

レースは午後4時過ぎにスタートした

 6月23~24日、マレーシア・セパンサーキットを舞台に、2007年スーパーGTシリーズ第4戦が開催。熱帯雨林気候に属するマレーシアは、年間を通じて気温が高く、レースは気温がピークになる時間帯は避けているが、それでも路面温度は50度前後まで上昇。クアラルンプール空港に隣接するセパンサーキットは、低中高速コーナーが組み合わされたテクニカルコースで、毎回、コーナリングを得意とするマシンが速さを見せる。
 ダンロップタイヤ装着車は、GT500クラスはEpson NSXとBANDAI DIREZZA SC430の2台。GT300クラスは、宝山DUNLOP Zの46号車と47号車、クスコ DUNLOP スバルインプレッサの3台がエントリーした。
 今回、タイヤはハードとミディアムを用意したが、GT500は2台ともにハードを選択。GT300は、宝山DUNLOP Zの2台がミディアム、クスコ DUNLOP スバルインプレッサはハードをチョイス。ただ、セパンサーキットは、今年のF1開催後に、路面の舗装が新しくなっており、各チームともに過去のデータを生かせない状況であった。

ロニー・クィンタレッリ選手

【GT500】
 金曜日の午前11時40分から練習走行1回目がスタート。各チームともに、これが路面の舗装が新しくなったコースでの初走行となった。午後4時15分からは練習走行2回目が行われた。新しい路面ということで、タイヤにとっては摩耗に厳しくなることが想定され、また路面のバンプが大きい個所もあるなど、路面コンディションは変化していた。
 この2回のセッションでは、前戦の富士でスピンした他車との接触で不運なリタイアとなったEpson NSXが、ともに2番手のタイムをマークした。一方、BANDAI DIREZZA SC430は、服部尚貴選手のパートナーであるピーター・ダンブレック選手が体調不良のために、急きょロニー・クィンタレッリ選手が代わっての参戦となった。

厳しい条件の中激走する35号車

 土曜日の予選1回目では、Epson NSXのロイック・デュバル選手が7番手のタイムで、トップ10台が参加するスーパーラップへの進出を決めた。だが、スーパーラップのアタック中にスピンで10番手に後退してしまう。ところが、再車検でタイム抹消となるマシンがあったために、1つ順位が上がって9番手グリッドからのスタートとなった。
 BANDAI DIREZZA SC430は、服部尚貴選手がタイムアタックを担当したが、金曜日の練習走行でマシンセッティングが決まらなかったこともあって、思うようにタイムが伸びずに予選16位となり、スーパーラップへの進出は果たせなかった。

アクシデントに見舞われた32号車

 54周の決勝レースは、1周目から波乱の展開となった。Epson NSXは、中団グループのアクシデントに巻き込まれて、接触でホイールを割ってしまい緊急ピットイン。最後尾から追い上げたが、ピット作業のタイムロスなどもあり、結局は15位に終わった。
 BANDAI DIREZZA SC430は、セッティングが合わせ切れなかったこともあって、1ストップの予定が2ストップとなってしまい、11位でフィニッシュ。
「決勝はアンダーステアがきつくて、セーブしながら走り続けるしかなかった。次の菅生から新車になる予定なので、新しい気持ちで後半に臨みたい」と服部尚貴選手はコメント。
 今回は、不運な展開となってしまったダンロップ勢だが、7月最後の日曜日、スポーツランドSUGOを舞台に開催される第5戦では、心機一転、好リザルトに期待したい。





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