DUNLOP MOTORSPORT
ドライバー
第5戦 7月27日(金)~7月29日(日) モントレー2012 in 渋川
真夏のイベントシーズン到来!
1万人以上がラリー会場に集った


1万人を超える観客が訪れた渋川市総合公園。公園内にHQ、サービスパークとギャラリーステージが設けられイベントステージにも多くの人が集まった。

夏休みに入りイベントシーズンも真っ盛り!ロンドンオリンピックが始まり鈴鹿で8耐が、そしてSUGOではGT第4戦が開催された7月の最終週末。群馬県では9年ぶりの全日本ラリー開催となる『モントレー2012in渋川』が開催された。榛名山、赤城山という群馬を代表するステージを中心に組まれたSSは全部で13本、SS総距離71.64kmのターマックラリーだ。今回ラリーの中核となったのは渋川市総合公園。HQ、サービスパークにギャラリーステージが併設され、1万人を超える観客が集まった。公園内を走る競技車両、多くのメーカーが出展したブースなど多くの人たちが本物のラリーに触れる場となったようだ。

ラリーに先立って行われた救急救命講習会。競技特性を考えると一番最初に怪我人に接する可能性があるのもドライバーやコドライバーたち。選手たちも積極的に参加していた。

ダンロップユーザーの注目は、67ポイントを獲得し総合でシリーズランキングトップの勝田範彦/足立さやか(インプレッサ)。第2戦から3戦続いたグラベルラリーも、優勝1回に2位2回と安定した成績を刻んできた。得意のターマックラリーとなる今回、ライバルとの差を広げておきたいところだ。そしてもう一人、元祖『群馬スペシャリスト』のひとりでもあるベテラン石田正史/草加浩平(ランサー)だ。9年ぶりとなる地元での開催を待ちわびていたに違いない。JN3クラスにはGAZOOラック86の筒井克彦/永山総一郎、D>OSAMU86!CLCUSCOIRSの阪口知洋/清水卓也をはじめ、注目の86が5台エントリーしてきた。ターマックステージで86がどんな走りを見せてくれるか?目が離せない。そしてラリーに先立つ金曜日、レキ走行終了後に選手に向けた救急救命講習会が開催された。1分間隔でスタートするラリー。前のクルマがトラブルを起こしてから1分後に、自分が到着することは十分に考えられる競技特性がある。参加するドライバー、コドライバーともに心臓マッサージや人工呼吸など救急救命の知識を前もって備えておくことは、非常に有意義。この講習会には全選手が参加した。真夏の酷暑の中、開催された『モントレー2012in渋川』。早速イベントの模様をお届けしよう。

アップダウンの激しいステージではランサー勢の先行を許したものの、ロングステージで逆転する。激しいタイムの応酬に競り勝ち、勝田範彦はDay1をトップで折り返したが……。

35℃を超える真夏日ながら、山の上では涼風が吹き過ごしやすい天候。だがレキを終えた選手は、口々に滑りやすい路面状況を伝えてきていた。主催者もイベント前に枯葉や腐葉土の除去を行い、イベント中も随時林道の状況を伝えるなど選手の質問に応えていた。ラリーは28日土曜日の9時33分、6.509kmのSS1 Haruna-1からスタート。3分5秒4を叩き出しオープニングSSを制したのは奴田原文雄/佐藤忠宜(ランサー)。続く2位には3分6秒2石田がつける。アップダウンの厳しい林道でランサー勢に差をつけられたか?
3分8秒6で勝田は4位。渋川総合公園内に設けられた400m弱のギャラリーステージSibukawa Park R-1をはさんでラリーは今回最長のSS3、12.128kmのMiyama-1へ。勝田がここで、10分16秒1とこの日初めてのSSベストを記録して一気に2位にジャンプアップ。トップを行く奴田原を3.5秒差にとらえ、セクション1最後のSS4 Haruna-2に向かう。SS1の再走となるこのステージ、ここはランサーが速かった。3分5秒0とタイムを上げてきた奴田原に対し、勝田も追い込むがタイムは3分7秒7。やはり好調な石田、そして高山仁/河野洋志(ランサー)のふたりを挟んで勝田は4位。奴田原に6.2秒差の2位でサービスパークに帰ってきた。「地元なのにスピンしちゃったよぉ」と明るい笑顔の石田。ギャラリーSSを挟んで6.895kmのSS6、Akagi-1へ。ここで石田が久しぶりのベスト!
5分12秒6の石田、5分15秒8で2位に勝田。奴田原は5分22秒2と遅れ、勝田との差は0.8秒と1秒を切った。勝負ポイントとなったのは、勝田得意のロングステージSS7
Miyama-2。10分1秒3と奴田原に4秒差をつけてベストを奪った勝田は、この日始めてトップに立つ。3.2秒差のビハインドを背負った奴田原だが、ここから逆襲が始まる。SS8で1.1秒を奪い返すと、最終400mのSS9でも1.5秒詰める。わずか0.6秒差で勝田が逃げ切り、デイポイント3を獲得した。「途中でバーストしてぶつけちゃったんだけど、落ち着いてた。ミスったけどそんなに大きく響かなかったので良かった」と勝田。8位までしか与えられないポイントに、1ポイントの重みが大きく増した今シーズン。着実にポイントを稼ぐことがチャンピオンへの近道である事を勝田自身強く認識している。

元祖群スペのひとりでもある石田正史が、地元で魅せた!今シーズンベストリザルトの2位に「9年ぶりの地元開催で、良いとこを見せたかったのでうれしいですね」とニッコリ。

明けてDay2。奴田原の逆襲は続き残り4ステージ中2本のべストを記録して勝田を逆転。7.1秒差をつけて、今シーズン2勝目を挙げることとなった。2位でポイントゲットとなるはずの勝田だったが、最終サービス終了後のTC13Bで何と6分の早着……。6分のペナルティを受け下位に沈んでしまった。2位に繰り上がったのは石田。「9年ぶりの地元開催で、良いとこを見せたかったのでうれしいですね。タイヤもうまくハマりました」とニッコリ。赤城で行われたSS6でひさしぶりのベストタイム、榛名でもセカンドベストを刻むなど地の利を生かしての活躍に復活を期待したいところ。チャンピオン獲得に向け、人にもクルマにも厳しい真夏の中盤戦。第6戦は、8月24~26日に京都で行われる。

今シーズン初の表彰台をゲットした筒井克彦/永山総一郎のGAZOOラック86。榛名山でのSS4ではSSベストを奪うなど86の可能性を感じさせてくれる活躍を見せた。

痛車対決に注目のマシン86のエントリーなど多くの話題を提供するJN3クラス。今回のイベントには、GAZOOラック86の筒井克彦に加えHASEPRO WORLD RALLY TEAMからオサムファクトリーの手による阪口知洋のD>OSAMU86!CLCUSCOIRS 86もエントリー。クスコから三好秀昌/保井隆宏、TEAM SHOWから哀川翔/安東貞敏の4台がJN3クラス最速を争うこととなった。さらにINV(イノベーションクラス)-1に小橋正典/鈴木裕、中田純一/金井照明のBRZなどFRスポーツカーでの参戦で華やかな話題が増えた。さてJN3クラスの戦いだが、オープニングのSS1を制したのは眞貝知志/漆戸あゆみ(インテグラ)。セカンドベストの三好に5.1秒の大差をつけ、ターマックキングの名を欲しいままにする眞貝を中心にラリーは展開すると見られたが……。続くショートのSS2をはさんでSS3のMiyama-1。右の複合コーナーで眞貝はコースアウト、リタイアしてしまう。ここでトップに立った三好だったがSS8でドライブシャフトのトラブルによりリタイア。めまぐるしく移り変わる展開にDay1トップは松本琢史/三谷良一(ロータス)、2位に青柳勉/箕作裕子(インテグラ)、3位濱井義郎/白水順一というオーダー。SS4でステージベストを記録し4位につけた筒井は、「浮き沈みの激しいラリーですが、クルマも少し方向性が見えました」と語り、翌日に向けドライビングの手応えをつかんだようだ。筒井はDay2に入ると、復活してきた車両を横目に着実にタイムを刻む。最終SSでは前を行く濱井義郎/白水順一(インテグラ)がドライブシャフトトラブルでリタイアすると、今シーズン初の表彰台ゲット!3位でラリーを終えた。ターマックラリーでの86のポテンシャルを感じさせるリザルトに、残りのイベントでの活躍を期待したい。

全13本のSS中10本でベストを奪うという圧倒的な走りを見せつけた岡田孝一/石田裕一のデミオ。残る5戦、岡田/石田のベテランコンビがチャンピオン争いにからんでくるか?

12台のエントリーがあったJN2クラス。ライバルたちを尻目に激しいトップ争いを演じたのが川名賢/小坂典嵩(ヴィッツ)と岡田孝一/石田裕一(デミオ)の2台。オープニングのHaruna-1こそ川名が奪ったものの、0.9秒差につけた岡田が強さを見せる。何とSS2からDay1最終のSS9まで8連続ベストの大攻勢!多くのリタイア車両が出たとはいえ、総合10番手につける快走で2位の川名にも19.1秒差をつけた。短距離、上りが多い、長距離のSSと全てのステージで速さを見せたベテランコンビは、Day2に入っても2本のステージでベストを奪う。全SS13本中10本でベストという強さで川名を圧倒した。「川名くんと張り合って楽しかったですね。年寄りなんで身体をいたわりながら頑張りました(笑)」とコメント。シリーズチャンピオ争いでも台風の目となりそうだ。
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Motercycle
ニュルブルクリンク2014