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全日本カート選手権
KFクラス 第9戦/第10戦

2014年10月25~26日
栃木県・ツインリンクもてぎ
北ショートコース
くもり(ドライ)

DUNLOP MOTORSPORT RACE REPORT2014年10月第9戦/第10戦栃木県・ツインリンクもてぎ北ショートコース メイン画像

ルーキー宮田が会心の2連勝でチャンピオン獲得
ダンロップ・ユーザーがシリーズ1~3位を独占!

 2014シリーズ最後の戦いは、もてぎ北ショートコースが舞台だ。 1日2レース制で開催されたこの大会で、ダンロップはタイヤサプライヤーとして10名のドライバーをサポートした。 シリーズチャンピオンの候補は4名。 そのうち3名がダンロップユーザーだ。
 午前に行なわれた第9戦では、ポイントリーダーの阪口晴南が予選でリタイアを喫し、ランキング4番手の朝日ターボが決勝1周目の1コーナーで押し出されてコースアウトと、好調だったダンロップユーザーたちに不測の事態が相次いだ。 そんな中、宮田莉朋が予選ヒートを1位でゴールすると、決勝でも2番手に後退しながら落ち着いた走りで再逆転を果たして初優勝を達成。 また、阪口は19台抜きで7位、朝日も12位まで追い上げてフィニッシュした。

 午後の第10戦は、今季を締めくくる一戦。 宮田はここでも決勝をポールからスタートすると、朝日とともに先頭集団で熾烈なバトルを繰り広げて2連勝を飾った。 それに続いてチェッカーを受けたのは朝日。 また、レース終盤のセカンドグループでは、山川仁也が3~4台一丸の接近戦を勝ち抜いて6位フィニッシュを果たした。
 この結果、15歳の宮田がトップカテゴリー1年目にしてチャンピオンを獲得。 朝日が有効ポイントを伸ばしてシリーズ2位に浮上。 第10戦の決勝でスタート直後のアクシデントに巻き込まれてレースを終えた阪口もシリーズ3位となって、ダンロップユーザーが最終シリーズランキングの1~3位を独占することに。 国内カートレース最高峰の栄冠は、昨年の福住仁嶺に続き、今年もダンロップユーザーの頭上に輝いた。

藤田 将之

住友ゴム工業株式会社
ダンロップ モータースポーツ部 開発担当

 チャンピオン候補だった阪口選手や朝日選手に不運なアクシデントが起きる中で、宮田選手がチャンピオンを獲ってくれて、最高の結果で一年間を終えることができました。 シリーズを通じて常にダンロップユーザーが有利とはいえない状況だったのですが、ドライバーの方々が本当に頑張ってくれたと思います。 表彰式で宮田選手にシャンペンシャワーを浴びせてもらった時は、最高の気分でした。
来年も全力を尽くして、3年連続チャンピオンを獲りにいきます。

宮田 莉朋 Ritomo MIYATA

タイムトライアル 3番手
第9戦 予選 1番手 / 決勝 1位
第10戦 予選 1番手 / 決勝 1位
最終ポイントランキング 1位

 レース後半のペースには自信があったので危ない局面でも気持ちを途切らせないように走りました。 地方選手権時代から獲れなかったチャンピオンになれて夢のようです。 自分が勝てたこと以上に、周りのみんなを喜ばせることができたのがうれしかったです。

朝日 ターボ Turbo ASAHI

タイムトライアル 5番手
第9戦 予選 2番手 / 決勝 12位
第10戦 予選 2番手 / 決勝 2位
最終ポイントランキング 2位

 第10戦の2位は、自分の力をめいっぱい出し切っての結果なので納得しています。 今年は完走さえすれば優勝か2位という結果を残すことができました。 それでもチャンピオンを獲れなかったのは、まだ自分に足りないものがあるんだろうと思います。

阪口 晴南 Sena SAKAGUCHI

タイムトライアル 4番手
第9戦 予選 26番手(リタイア) / 決勝 7位
第10戦 予選 4番手 / 決勝 24位(リタイア)
最終ポイントランキング 3位

 一年を通じてスピードはあったし、いいアピールができたと思います。 タイヤのうまい使い方という面ではまだ足りない部分があったのですが、ダンロップはキャパシティが広くてレースの最後までもってくれました。 タイヤに助けられた面は多かったですね。

山川 仁也 Jinya YAMAKAWA

タイムトライアル 8番手
第9戦 予選 7番手 / 決勝 10位
第10戦 予選 7番手 / 決勝 6位
最終ポイントランキング 12位

 今年はレース本番が近付くにつれてカートの動きが重くなる症状をずっと抱えていたのですが、今回でそれを改善する方向性が見えて、実りのあるレースになりました。 来年もカートレースに出ることになったら、今回の成果を生かすことができると思います。

Result|栃木県・ツインリンクもてぎ 北ショートコース

[全日本カート選手権 KFクラス 第9戦]天候:晴れ 路面コンディション:ドライ    出走27台
順位 No. ドライバー チーム名 ラップ トータルタイム タイヤ
1 20 宮田 莉朋 EXPRIT TOYOTA RT 26 16'02.801 DUNLOP
2 9 佐々木 大樹 INTREPID JAPAN 26 16'03.210 BRIDGESTONE
3 30 小高 一斗 TOYOTA YAMAHA RT 26 16'07.068 BRIDGESTONE
4 19 菅波 冬悟 SUCCEED SPORTS Jr 26 16'07.302 BRIDGESTONE
5 24 小川 貴大 TONYKART R.T.J 26 16'07.839 BRIDGESTONE
6 7 佐々木 大河 MASUDA RACING PROJECT 26 16'08.090 DUNLOP
7 12 阪口 晴南 ART GP JAPAN 26 16'08.997 DUNLOP
8 11 白石 優太 KOSMIC RACING TEAM JAPAN 26 16'11.863 DUNLOP
9 26 大湯 都史樹 TONYKART R.T.J 26 16'12.339 BRIDGESTONE
10 10 山川 仁也 ZANARDI JAPAN 26 16'12.702 DUNLOP
12 3 朝日 ターボ MASUDA RACING PROJECT 26 16'14.684 DUNLOP
14 17 前田 樹 Tech Miyazawa Snap on Motorsports 26 16'15.465 DUNLOP
16 32 小林 弘直 KOSMIC RACING TEAM JAPAN 26 16'17.848 DUNLOP
19 16 宮澤 一輝 Tech Miyazawa Snap on Motorsports 26 16'21.902 DUNLOP
21 22 井上 広海 ZANARDI JAPAN 26 16'22.664 DUNLOP
[全日本カート選手権 KFクラス 第10戦]天候:晴れ 路面コンディション:ドライ    出走27台
順位 No. ドライバー チーム名 ラップ トータルタイム タイヤ
1 20 宮田 莉朋 EXPRIT TOYOTA RT 26 16'05.599 DUNLOP
2 3 朝日 ターボ MASUDA RACING PROJECT 26 16'06.070 DUNLOP
3 9 佐々木 大樹 INTREPID JAPAN 26 16'06.470 BRIDGESTONE
4 30 小高 一斗 TOYOTA YAMAHA RT 26 16'07.651 BRIDGESTONE
5 18 清原 亮太 SUCCEED SPORTS Jr 26 16'10.443 BRIDGESTONE
6 10 山川 仁也 ZANARDI JAPAN 26 16'14.987 DUNLOP
7 17 前田 樹 Tech Miyazawa Snap on Motorsports 26 16'15.287 DUNLOP
8 11 白石 優太 KOSMIC RACING TEAM JAPAN 26 16'15.693 DUNLOP
9 4 平木 玲次 TONYKART R.T.J 26 16'16.088 BRIDGESTONE
10 25 上村 昌史 TONYKART R.T.J 26 16'17.532 BRIDGESTONE
14 32 小林 弘直 KOSMIC RACING TEAM JAPAN 26 16'20.390 DUNLOP
20 16 宮澤 一輝 Tech Miyazawa Snap on Motorsports 26 16'29.561 DUNLOP
22 7 佐々木 大河 MASUDA RACING PROJECT 13 D.N.F DUNLOP
24 12 阪口 晴南 ART GP JAPAN 0 D.N.F DUNLOP
25 22 井上 広海 ZANARDI JAPAN 0 D.N.F DUNLOP