第11・12戦 8月9日(土)~8月10日(日) ツインリンクもてぎ(栃木県)
第11戦は初ポールの銘苅 翼選手が、独走で待望の初優勝を達成!
第12戦は松井孝允選手がスタートでトップに立って、今季3勝目!


第11戦のスタート、ポールの銘苅 翼選手がトップをキープして1コーナーに進入

 8月9~10日、フォーミュラ・チャレンジ・ジャパン(FCJ)第6大会(第11戦、第12戦)は、第3大会以来今季2回目となるツインリンクもてぎを舞台に、フォーミュラ・ニッポン第6戦と併催。舞台となるツインリンクもてぎは、オーバルとロードコースという2種類のコースが併設されている。FCJの舞台となるロードコースは、ストップ&ゴーの続くテクニカルコース。長い下り坂のダウンヒルストレートから90度コーナーへの進入やメインストレートエンドの1コーナーなどでスリリングなバトルが展開されることが多い。だが、イコールコンディションで争われるFCJでは、追い抜きの難しいサーキットでもある。
 ツインリンクもてぎでは、4月16~17日に第5回公式テスト、5月8日~9日に第6回公式テストが行われ、第6大会のレースウイークに第9回公式テスト(8月7~8日)が行われた。第9回公式テストは両日ともにドライコンディションで行われ、初日が3セッション、2日目は2セッションが行われた。初日は阿部 光選手、2日目は今季3勝でランキングトップの国本雄資選手が、それぞれトップタイムをマークした。

第11戦予選で初ポールの銘苅 翼選手

●第11戦、第12戦予選

 土曜日に行われたFCJ第6大会、第11戦と第12戦の予選は、それぞれ15分間の計測が10分のインターバルで行われた。午前9時35分に第11戦の予選計測がスタート。最初に1分55秒台をマークしたのは、第9回公式テストで3番手のタイムをマークしていた銘苅翼選手だった。その後、次々とトップタイムが更新されていった。結局、今季からFCJに参戦する銘苅 翼選手が唯一の1分54秒台となるトップタイムをマークして、初めてのポールポジョンを獲得。予選2位は金井亮忠選手、3位は佐藤公哉選手と続き、ランキングトップの国本雄資選手は予選4位、今季3勝の千代勝正選手、國分一磨選手という結果だった。

第12戦予選は佐藤公哉選手が初ポール

 10分間のインターバルを経て、午前10時に第12戦の予選が始まった。各マシンのタイムアタックが続いた。4周目のアタックで松井孝允選手が1分55秒067分でトップに立つと、次のラップで佐藤公哉選手が1分55秒066という1/100秒差で逆転。さらなるタイム更新が期待されたが、千代勝正選手がヘアピンカーブでコースアウト、マシン回収作業のために予選は13分で赤旗となってしまった。その後、残り3分間で再開されたが、トップタイムの更新ならず。結局、佐藤公哉選手が初ポールポジションを獲得。それに松井孝允選手、国本雄資選手、千代勝正選手、金井亮忠選手、東徹次郎選手、銘苅 翼選手と続いた。

セーフティカーランでトップの銘苅 翼選手と2番手の金井亮忠選手が接近

●第11戦決勝レース

 鈴鹿サーキットで開催された第5大会から4週間のインターバルで開催された第6大会の第11戦は、快晴のドライコンディションで争われた。12周で争われた決勝レースは、午前の予選に続き、午後1時18分44秒にスタートが切られた。初ポールの銘苅 翼選手は、トップを守って1コーナーへ進入し、予選2位の金井亮忠選手、予選3位の佐藤公哉選手がピッタリと迫りながらもポジションをキープ。予選4位の国本雄資選手は、予選5位の千代勝正選手に抜かれて、1コーナーまでにポジションを落としてしまった。
 その直後、1周目の5コーナー先のファーストアンダーブリッジで3台がストップする多重クラッシュが発生して、レースはセーフティカーランとなる。5周目に再スタートが切られたが、この時点で3番手の佐藤公哉選手と4番手の千代勝正選手に反則スタートのドライビングスルーペナルティが科されて、2台は上位争いから脱落、国本雄資選手が3番手に浮上。

トップでチェッカーを受ける銘苅 翼選手

 その後、上位グループには順位の変動はなかった。だが、最後まで3番手の国本雄資選手が2番手の金井亮忠選手にテール・トゥ・ノーズでプレッシャーを与え続けて、チャンスを待った。だが、追い抜きが難しいと言われるツインリンクもてぎでは、イコールコンディションのFCJでは大きなミスがないと、逆転は容易ではない。
 結局、レースは銘苅 翼選手の独走となり、金井亮忠選手が2番手を守り切って初表彰台、国本雄資選手は抜ききれないまま3位でチェッカー。4位は國分一磨選手、5位は中山雄一選手、6位には松井孝允選手と続いた。

左から2位の金井亮忠選手、初優勝達成の銘苅 翼選手、3位の国本雄資選手

「このコースはスタートが重要なので、まずスタートに集中して、その後は自分の走りだけに集中していました。今回勝てたのは、技術面というよりはメンタル面について考え出したことが大きかったと思います。以前は、絶対に勝ってやるという気持ちでやっていましたが、今は勝つに値する人間になるという見方を変えて、プレッシャーをいいプレッシャーに変えて臨んだのが、今回の結果につながったと思います。みんなレベルが上がってきて、差がない中での1勝だったので、とてもうれしかったです」と初優勝の銘苅 翼選手。
「木曜のテストから調子がよくて、予選でも自己ベストの2番手グリッドでスタートすることができました。スタートはうまくいったのですが抜くことはできず、その後は抜くつもりで追っていました。国本選手にも追いつかれましたが、2位でゴールできました。次のレースも表彰台を目指して頑張りたいと思います」とレースを振り返る金井亮忠選手。
「木曜日、金曜日のテストでは自分のやるべきことに集中して、いいペースで走れていました。予選でブレーキにトラブルが出てしまい、予選は4位と3位。でも決勝ではブレーキも直り、ずっと集中して自分の走りができました。最後は金井選手に追いつき、チャンスがあったら抜きたかったのですが。今日は予選がすべてでした、その中で自分の力を出し切ろうと思っていました。明日はスタートに全集中をして頑張ります」と語る3位の国本雄資選手。

スタートで松井孝允選手がトップに立ち、トップで3コーナーに進入

●第12戦決勝レース

 日曜は晴れてはいたが、雲もあり、前日より過ごしやすいコンディションとなった。レースは第11戦より6周多い18周で争われた。フォーミュラ・ニッポンのフリー走行後に、続けて9時19分30秒に開始された。初ポールを獲得した佐藤公哉選手だったが、スタートでホイールスピンが多くなり過ぎ、2速での加速が遅れてしまい、予選2位の松井孝允選手にトップを奪われてしまった。予選3位の国本雄資選手、千代勝正選手、金井亮忠選手と予選順に続いたが、6番手には予選7位の銘苅 翼選手、7番手には予選8位の山下雅之選手が浮上し、予選6位の東 徹次郎選手は8番手までダウン。その後は、上位グループは接近戦を展開した。

後続を離して今季3勝目の松井孝允選手

 それぞれがバトルを展開するが、パッシングまでには至らず、トップ5は1周目の順位のままでチェッカーを迎えた。そんな中で6番手争いは激烈だった。12周目にはダウンヒルストレートから続く90度コーナーで、7番手の山下雅之選手が6番手の銘苅 翼選手をパス。その後も2台のバトルは展開されたが、ラスト2周の90度コーナーで山下雅之選手が勢い余ってコースアウトしてストップ。銘苅 翼選手が再び6番手となり、そのままゴールとなった。
 好スタートを決めてトップに立った松井孝允選手が今季3勝目をマーク。スタートミスの佐藤公哉選手は逆転できずに悔しい2位。そして連続3位に終わった国本雄資選手、千代勝正選手、金井亮忠選手、第11戦優勝の銘苅翼選手というトップ6のオーダーだった。

千代勝正選手を先頭にした4番手争い

「今回のスタートはイメージどおりにできました。レース序盤は遅かったですが、その後はペースも安定していたのでよかったです。以前のボクなら後ろを気にしてペースを落とすということもありましたから。次戦の富士ですか、ボクは今までは富士しか表彰台に立てていなかったので、次も優勝を目指して頑張りたいと思います」と優勝の松井孝允選手。
「スタートがすべてだったと思います。赤信号が消えた瞬間はいい出足でしたが、ホイールスピンが多すぎ、1速からなかなか2速に上げられなくて、その間にスパッと抜かれました。レースではブレーキングで突っ込み過ぎるミスがあり、なかなか松井選手に追いつけませんでした。後ろの国本雄資選手も気になり、自分の走りができませんでした。結果的には2位でしたが、内容はズタズタなレースでした。次戦の富士は、ポールスタートを決めて、しっかりと自分のレースをしたいと思います」と語る2位の佐藤公哉選手
「3位というのは悔しいです。毎周、100%の走りができて自分のペースはよかったのですが、このコースは追い抜きが難しく、佐藤選手の前に出ることはできませんでした。毎周毎周、佐藤選手のミラーに自分の姿を見せて、抜けるところがあったら抜こうと思っていました。ただ、ブレーキで無理をしたら接触するかコースを飛び出してしまうので、難しかったです。今回は予選の結果がすべてだったと思います。次の富士は木曜から全力でチャレンジして、ブッチギリで勝てるようにしたいです」と3位の国本雄資選手は語った。

左から2位の佐藤公哉選手、優勝を決めた松井孝允選手、3位の国本雄資選手

 第12戦を終えた時点のポイントランキングは、第9戦優勝、第10戦から連続3位の国本雄資選手が188点でトップを独走中。ランキング2位は、第11戦はペナルティで14位、第12戦では悔しい2位に終わった佐藤公哉選手(125点)。今季3勝している千代勝正選手は、第11戦はペナルティで15位、第12戦は4位で10点加算の117点でランキング3位。第12戦で今季3勝目を決めた松井孝允選手は、106点でランキング4位。ノーポイントの山下雅之選手(66点)は5位と、トップ5は前大会までのランキングをキープ。第11戦優勝の銘苅 翼選手(61点)が8位から6位に浮上。第12戦で2位の金井亮忠選手(46点)は10位から7位に浮上。ノーポイントに終わった三浦和樹選手(42点)は6位から8位に後退。
 次回、FCJ第7大会(第13戦、第14戦。フォーミュラ・ニッポン第7戦と併催)は、3週間のインターバルを経て、8月30~31日、富士スピードウェイ(静岡県)で開催される。
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ニュルブルクリンク2014