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2011 D1グランプリシリーズ第1戦 お台場 レポート


 東日本大震災の影響で開催延期となったお台場ラウンドでしたが・・・いよいよ開幕となりました。
 お台場での開催は4年連続ですが、デュアルファイナルズでのシリーズ戦は初めてとなります。
 今回は鈴鹿ラウンドの2週間後という超タイトスケジュールとなり、僕らエントラントにとってはメチャクチャ大変な1ヶ月となりましたが(次の岡山ラウンドも3週間後だったりして)・・・お台場特設コースはサーキットとは違った独特の良い雰囲気もあるし、観客席が近いのも魅力的です。シリーズ戦なので若干のピリピリムードもありますが・・・とにかく、お祭り気分を満喫して楽しむしかないッス!
 マシンは振り出しのスピードを早くする為に、リアウイングをローマウント化してリアディフューザーも外しました。又、お台場は直線距離が短いコースレイアウトの為、ファイナルのギア比は4.111にして加速重視のセッティングに変更しました。

リアウイングもお台場仕様!

3日(金)練習走行、予選
 東京都民のワタクシにとっては、お台場は庭?の様なモンなので(あんまり行かないけど・・・)移動も楽勝だし、初日のピット設営もユトリで行えます。梅雨時ではありましたが、この日は何と快晴っ!しかも週末は3日間とも天気が良さそうなので、ようやく最後までドライで進行できそうです!
 毎年恒例になった消防訓練の後・・・いよいよ練習走行が開始です。お台場特設コースは普段は駐車場として使われている為、毎年若干のコースレイアウトの変更(駐車場内のガードレールの位置が代わったりする為)があります。今年は今までよりも直線距離が短くなり、1コーナーのコース幅が若干狭くなりました。1コーナーが狭くなった分、2コーナーのRが大きくなり、審査員席前のアウトクリップに向かって減速しながら寄せて来る走りよりも、2コーナーに向けてアクセルを踏んで行く走りの方が、評価が高いみたいです。
 最初の練習走行はマシンの様子を見ながら、振り出しのポイント等を見極めます。大きくフェイントを入れて振り出す、いわゆる逆振りの方が角度は付きますが、フェイントを入れずに一発で振り出すスタイルの方が進入スピードも速くなります。どちらを取るか悩みどころではありましたが・・・どちらのスタイルでも行けるように、練習走行を重ねました。
 マシンの方も順調で良い感じです!明日からのデュアルファイナルズ、長丁場ではありますが、気合入れて行きますよ!!

お台場はピットも仮設です

4日(土)第1戦決勝
 デュアルファイナルズの決勝初日は朝から好天に恵まれました。チケットも完売したみたいだし、僕らもテンションを上げて楽しんで行きましょう!
 朝一の練習走行で前日の予選の審査と得点のバランスを考えながら、振り出し、ライン取りの最終確認を行います。ゼッケン3番の野村さんはシードなので、追走トーナメント進出は確定しています。あんまり深く考えすぎず、とにかく審査基準通りの走りを目指します。
単走ファイナル
 野村さんは最終グループからのスタートなので、前に走行した選手の走りとその得点を良く見ながらら、逆振りで行くか一発で行くか判断をしなければなりません。

 のむ:「いやぁ、相変わらず口がパクパクしてきましたぁ」
 あべ:「まぁまぁ、落ち着いて下さい(笑)」
 のむ:「1本目、どっちでいこうかなぁ」
 あべ:「どっちでもそんなに点数の差は無いみたいなので、お任せします!」

 1本目、野村さんは逆振りをせず、スピードを乗せて一発振り出しの進入をしました。
 振り出し、ライン共にバッチリで、99.43点を獲得して暫定5位になりました。

 あべ:「1本目からバッチリですよ!次は単走優勝目指してガッツリ行きましょう!」
 のむ:「もちろーん!次はパキンっと行くバイ!」

 続く2本目、更に上位を狙って振り出しのスピードと角度を上げてきましたが・・・やり過ぎです。
 イン側に巻き込んでしまってスピン・・・。

 のむ:「・・・失敗したバイ」
 あべ:「・・・やっぱりあれは無理・・・ですね。」

 2本目の攻めた走りは失敗に終わり、結果は6位となりました。・・・惜しいっ!!

単走1本目

追走2nd STAGE ベスト16
 追走トーナメント最初の相手は、今年から新車のC33ローレルにスイッチした熊久保選手です。変な駆け引きをしない熊久保選手とは、いつもお互いに全力(120%位?)を出しきって戦っています。最初に対戦するのはチョッピリ残念ですが、素晴らしい対戦であればどちらが勝っても悔いは残りません。

 のむ:「それでは、楽しんでくるバイっ!」
 あべ:「行ってらっしゃいませっ♪」

 1本目、野村さんが先行からスタートです。単走と同じ様に角度を付けて振り出しましたが・・・1コーナークリップ付近で失速→熊久保選手がプッシング・・・。あれれ???

 状況がわかりませんが・・・どうやら野村さんは自走不可能な状態みたいです。
 駆動系のトラブルとなり・・・残念ながらここでリタイア・・・となりました。(涙)
 野村さん・・・本当にゴメンナサイ。
 2戦連続で駆動系のトラブルとは・・・。

熊久保選手との対戦
第1戦総括
 鈴鹿でのドライブシャフト破損の次は、何とミッションのアウトプットシャフトの破損でした。こんな所が折れるなんて・・・初めての経験です。単走もまずまずの順位でしたし、熊久保選手との素晴らしい対戦を楽しみにしていた方々も多かったハズなのに・・・本当に残念な結果となりました。(涙)
 とにかく次の日に向けてマシンを修復しなければ始まりません。
 会社に持ち帰って速攻で修理だーっ!!
・・・修理
僕らのマシンはGTR用のホリンジャーミッションを使っています。コイツをFR車に搭載するにはトランスファー部分を切断し、中身をカラにした状態の物がドッキングされています。このトランスファー側のアウトプットシャフト(センターシャフトと言って、プロペラシャフトに繋がる部分)がフランジの根元からねじ切れたので、修復は意外に大変だったりして・・・。ホント、会社が近くて良かったッス。

残念ながら「トホホ」状態で戻ってきました